1990 Fiscal Year Annual Research Report
確信度を考慮したテストの採点方法とCAIにおける項目選択の方法の最適化について
Project/Area Number |
01580275
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
繁桝 算男 東京工業大学, 工学部, 教授 (90091701)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松田 稔樹 東京工業大学, 工学部, 助手 (60173845)
藤森 進 岡山大学, 教育学部, 講師 (00173477)
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Keywords | 多肢選択テスト / 項目反応理論 / 認知プロセス / CAI / 自信度 / 制限時間 |
Research Abstract |
本年度は次のような研究を主に行った 1.テスト得点を解析するための項目反応理論を、CAI用の学習系列の最適化に応用し、実際に中学生に適用した結果を発表した(許紅、繁桝、1990) 2.自信度を補助情報として、項目の記述の精緻化と被験者の能力の推定の精度を高めるための2次元項目反応理論を昨年提案したが、本年度は、統計学のテストや高校生に対する数学の試験の実デ-タに適用し興味深い分析結果を得た。本方法によって自信を持ちやすいが間違え易い項目等々と項目の特徴が記述でき、また、被験者についても自己評価と能力のずれの程度についても評価できることが本方法の利点である(繁桝、脇本、1990、教育工学会発表論文集) 3.制限時間を補助情報とする項目反応理論をあらたに提案した(脇本、繁桝、1990、教育工学会発表論文集)、テスト項目に正答するかどうかは被験者の能力だけに依るのではなく、どれだけ時間をかけるかによる。本モデルは制限時間の関数としてウエイト関数を定義して時間が短くなるとともに正答が減少する様子をモデル化する。実際に高校生に対する数学の問題を実デ-タとし、母数を推定した。これによって、充分に実力を発揮するには各項目にどの程度の時間を要するかが推測できCAIにおける項目選択のための貴重な資料となる。 4.上記のような方法は統計的には潜在変数をモデルに組み込んだモデルであり、いろいろな問題を含む。これについて理論的に整理した(柳井、繁桝、前川、市川、1990、柳井他、1990、第1章)
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[Publications] 許紅、繁桝 算男: "項目反応理論と教授内容の階層的構造表現による問題項目の提示順序の最適化" 日本教育工学雑誌. 14[2]. 73-80 (1990)
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[Publications] 柳井 晴男、繁桝 算男、前川 真一、市川 雅教: "因子分析" 朝倉書店, (1990)
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[Publications] 繁桝 算男: "潜在変数分析モデルと因子分析第1章(柳井、岩坪、石塚編)" 東京大学出版会, (1990)