• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

1989 Fiscal Year Annual Research Report

児童の自然事象に対する直覚的認識に関する調査研究

Research Project

Project/Area Number 01580279
Research InstitutionKobe University

Principal Investigator

恩藤 知典  神戸大学, 教養学部, 教授 (40033568)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 野上 智行  神戸大学, 教養学部, 助教授 (80127688)
Keywords直覚的認識 / 自然認識 / ナイ-ブノオ-ション / 児童 / 磁力と重力 / 電気回路 / 水の三態
Research Abstract

本研究は、成人にもかなりの割合で存在し、しかも児童期において特微的な、科学的には誤っている直覚的な自然認識の実体を調査し、それを類型化することを目的としている。
1.本年度(初年度)の研究経過
(1)研究の枠組みをより明確にするために、広島大学および神戸大学附属小学校教師から直覚的認識と思われる事例を収集した。
(2)附属教師から得られた直覚的認識の事例と諸外国での事例とを基礎として、磁力と重力に関する認識、電気回路に関する認識、水の三態に関する大学生(合計165名)直覚的認識の実態を調査した。これは、小学生を対象とした本調査の内容決定のために行ったものである。
(3)大学生の調査結果から、小学校児童を対象としたアンケ-ト調査の内容を決定した。
2.大学生対象の基礎調査に見られた直覚的自然認識の特徴
(1)磁力と重力に関する直観的な認識:反発しあって空中に浮いている状態の磁石の重さは消失していると認識する者がかなりの割合を占めた。
(2)電気回路に関する直覚的な認識:同一の電気回路でも、図の描き方で、回路を流れる電流値の大きさに差があると認識する学生がかなりの割合を占めた。
(3)水の三態に関する直覚的な認識:沸騰している水中から生じている気泡を空気、あるいは酸素・水素と認識しているものが見られた。フラスコ中での沸騰と電気ポット中での沸騰という同一現象でも認識のしかたに違いが見られた。
次年度は、大学生の結果を基礎とし、児童を対象とした調査を行う。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 恩藤知典,野上智行: "児童の自然事象に対する直覚的認識に関する調査研究(中間報告書)" 上記表題で中間報告書を作成した。この研究の二部は、平成2年1月20日に日本理科教育学会近畿支部大会で報告した。(平成2年度において、集約し、適切な学会誌に投稿する予定).

URL: 

Published: 1993-03-26   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi