1991 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
01580284
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Research Institution | CHUO UNIVERSITY |
Principal Investigator |
森 正雄 中央大学, 理工学部, 講師 (30055181)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
青木 一芳 中央大学, 理工学部, 助教授 (50055159)
関野 薫 中央大学, 理工学部, 教授 (40054994)
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Keywords | 数学教育 / 難解表現 / 多義表現 / 翻訳語 / 論証 / 条件 / ため / 必要 |
Research Abstract |
全体としては、昨年度提出した実績報告書の延長線上で調査研究を行った。 研究実施計画として申請書に記載した(1)「調査結果を精密に分析し、必要性があれば補足調査を行う」については、高等学校生を対象とした、同様の調査の重要性が浮び上ってきている。これまでの調査によると、「必要条件・十分条件」だけに限っても、現行の言葉遣いは、学習上の困難を生んでいることが明らかになった。困難の実態と、改善の手段を、一層明確な形で把握してゆくための指針が得られたと考える。 「必要条件・十分条件」の他にも、同様な困難を生んでいる言葉遣いのあることが分ってきたので、こうした研究を続けることには意義があると思われる。 申請書の(2)「報告書の作成を計る」は、「必要条件・十分条件」についてまとめ、平成4年5月に、日本数学教育学会誌に投稿すべく準備を進めている。内容の一部は、平成3年8月の、日本数学教育学会第73回総会で口頭発表した。 申請書の(3)「同様の問題が外国にもあるのではないか」という予測については、基礎的な作業をを行っており、具体的には、平成4年にカナダで開かれるICMEー7において、効率的な資料を収集する計画である。 上に記した日本数学教育学会第73回総合での口頭発表の内容は、 森 正雄、教科書のことばと生徒の感じ方、日本数学教育学会誌第73巻臨時増刊、第73回総会特集号 p.399に報告されている。
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