1989 Fiscal Year Annual Research Report
音声言語によるマン・マシン・インターフェイスの高度化に関する総合的研究
Project/Area Number |
01608002
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
藤崎 博也 東京大学, 工学部, 教授 (80010776)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
桐谷 滋 東京大学, 医学部, 教授 (90010032)
重永 実 山梨大学, 工学部, 教授 (20020282)
城戸 健一 東北大学, 応用情報学研究センター・センター長, 教授 (30006209)
白井 克彦 早稲田大学, 理工学部, 教授 (10063702)
斎藤 収三 工学院大学, 工学部, 教授 (50126067)
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Keywords | 音声言語 / マン・マシン・インターフェイス / 音声処理ソフトウェア / 音声データ / 性能評価法 / デモンストレーション / 国際シンポジウム / 成果刊行 |
Research Abstract |
重点領域研究「音声言語」は、わが国の主要な研究者の協力のもとに、音声言語によるマン・マシン・インターフェイスの高度化を目指すもので、総括班として、最終年度にあたる本年度は以下の実績をあげ、当初の目標を達成した。 1.8件の音声処理プログラムを共用ソフトウェアとして選定し、操作性の整備・マニュアルの作成を行って各研究班へ配布した。 2.各研究班の協力のもとに、既に収集した20名の音声のデータベース化を完了し、各研究班へ配布した。 3.音声認識・理解、音声合成、音声対話のシステムの客観的性能評価法について系統的・総合的な検討を行い、評価法の指針を作成した。 4.各研究班の研究成果を広くデモンストレーションすることを検討し、説明用ビデオテープの作成等を進めた。 5.海外の一流の研究者を含めた国際シンポジウムを開催し、専門家による討議・意見交換を行った。裏面の〔図書〕の欄に示したような論文集を出版・配布した。海外の研究動向についても情報を得た。 6.研究成果報告会を開催し、本重点領域研究の成果の討議・チェックを行うとともに、民間に周知した。裏面の〔図書〕の欄に示したような論文集を出版・配布した。 7.総括班・研究代表者会議を開催し、成果・知見の交流、研究の進め方・まとめ方についての討議を行うとともに、関連した数班の個別の会議を企画し、それに総括班員を派遣して、進捗状況の把握、研究の進め方への助言を行った。 8.ニューズレターを発行して、班間の連絡、研究の速報を推進した。 9.英文と和文で成果刊行を進めることとし、内容・日程等の具体的検討を行った。英文はシンポジウム原稿をもとに既に暫定版を作成した。
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Research Products
(14 results)
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[Publications] 藤崎博也: "日本語テキスト音声合成システムの音韻処理の検討" 重点領域「音声言語」研究報告. PASL01ー5ー2. 1-8 (1989)
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[Publications] 藤崎博也: "声帯音源波形の新しいモデルとその音声分析への応用" 電子情報通信学会論文誌 DーII. Vol.1 J72ーDーIINo8. 1109-1117 (1989)
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[Publications] 藤崎博也: "日本の音声研究と共に歩んだ30年の回顧と将来への期待" 日本音響学会誌. Vol.45No.11. 906-909 (1989)
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[Publications] Hiroya Fujisaki: "A System for Synthesizing Japanese Speech from Orthographic Text" Proceedings of 1990 IEEE International Conference on Acoustics,Speech,and Signal Processing. (1990)
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[Publications] 大泉充郎: "音声研究に期待する" 日本音響学会誌. Vol.45No.11. 872-875 (1989)
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[Publications] 斎藤収三: "新世代の音声研究への期待" 日本音響学会誌. Vol.45No.11. 876-879 (1989)
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[Publications] 白井克彦: "音響特徴量の情報量に基づく階層的クラスタリングによる音韻認識" 電子情報通信学会論文誌 DーII. Vol.1 J72ーDーIINO.8. 1207-1214 (1989)
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[Publications] 重永実: "連続音声認識における述語及び名詞句の予測の可能性について" 電子情報通信学会論文誌 DーII. J72ーD2,8. 1307-1312 (1989)
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[Publications] Sadaoki Furui: "Unsupervised Speaker Adaptation Based on Hierarchical Spectral Clustering" IEEE Trans.Acoustics,Speech,and Signal Processing. ASSPー37. 1923-1930 (1989)
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[Publications] 豊田順一: "音声のによる対話のためのモデル化と知識ベース" 重点領域「音声言語」研究報告. PASL01ー6ー1. 1-12 (1989)
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[Publications] 中田和男: "神経回路網とベクトル量子化による雑音除去法の改良" 重点領域「音声言語」研究報告. PASL01ー7ー1. 1-7 (1989)
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[Publications] 比企静雄: "検索用文テキストの選択ー「北風と太陽」を例にとってー" 重点領域「音声言語」研究報告. PASL01ー8ー3. 1-8 (1989)
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[Publications] Hiroya Fujisaki(edt.): "Preprints of the Third Symposium on Advanced Man-Machine Interface Through Spoken Language" The Steering Group of the Priority Area “Advanced Man-Machine Interface Through Spoken Language", 334 (1989)
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[Publications] 藤崎博也(編): "「音声言語によるマン・マシン・インターフェイスの高度化」研究成果報告会資料" 重点領域研究「音声言語によるマン・マシン・インターフェイスの高度化」総括班, 110 (1990)