1989 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
01621004
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Research Institution | The Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
古谷 雅樹 理化学研究所, 国際フロンティア研究システム, チームリーダー (50011482)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内海 博司 京都大学, 放射線生物研究センター, 助教授 (20025646)
和田 正三 東京都立大学, 理学部生物学教室, 教授 (60011681)
村田 紀夫 基礎生物学研究所, 教授 (90011569)
徳永 史生 大阪大学, 理学部生物学教室, 教授 (80025452)
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Keywords | 光受容膜 / 光生物学 / 遺伝子操作 / 免疫化学 / 色素蛋白 |
Research Abstract |
光生物学の目標は、光捕獲の量子過程から最終的な生物学的反応が現れるまでの長い反応鎖を一連の素過程に分けて解析し、生命現象に対する光の作用を統合的に理解することである。本重点領域研究は、光受容関連タンパク質、光受容膜、更には光受容細胞などの各階層的構造で起こる素過程について、分子生物学や細胞生物学で開発された新技術を導入して、光受容関連分子の構造のみならず、光受容膜の高次構造形成過程やその機能まで解析することを目的としてこの三年間、研究推進してきた。本総括班は、本重点領域研究の進展状況を常に正確に把握し、その成果の評価を厳正且つ的確に行い、計画研究及び公募採択による研究が所期の目標に向って効率よく展開するために、然るべき助言や指導を与え、且つ計画班間の連絡を緊密にして互いに新しい研究成果を得るように協力する道を拓くことを目的として活動してきた。本年度の総括班は、研究代表者及び各計画研究班の代表者などから成る5名の班間研究連絡調整委員と、研究成果を評価する学識経験者9名の成果評価委員で構成されている。最終年度は総括班会議を平成元年6月と10月、平成二年2月の三回開催し、第一回会議では本年度の事業計画を検討・決定した。第三回会議では、25名の計画研究分担者及び9名の公募選択者全員が二日間に亘って研究成果の報告を行い、各報告について評価委員は個人別に厳正な採点を行い、本研究取りまとめに対して助言を与えた。平成元年10月には東京大学山上会館で公開シンポジウムを開催し、進展の著しい6課題について班員が講演を行い、百余名が参加した。12月には、日本光生物学協会と共催して京都の京大会館で公開シンポジウム「光と遺伝子」を開催し、約70名が参加した。8月及び2月にはニュ-スレタ- LUMINIS5号及び6号を発刊し、また2月には平成元年度研究成果報告書を発刊し、本重点領域研究関係者及び関連分野の研究者に配付した。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] Furuya Masaki: "Molecualr Properties and Biogenesis of Phytochrome I and II." Adv.Biophy.25. 133-167 (1989)
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[Publications] Tokunaga Fumio: "Preparation and properties of monoclonal antibodies against bovine rhodopsin." Zool.Sei.6. 167-171 (1989)
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[Publications] Murata Norio: "Photosystem II and oxgen evolution." Photosynthesis(ed.,W.R.Briggs). 59-70 (1989)
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[Publications] Wada Masamitsu: "Organization of cortical microtubules and microfibril deposition in response to blueーlightーinduced apical swelling in a tipーgrowing Adiamtum protonema cell." Planta. 178. 334-341 (1989)
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[Publications] Wada Masamitsu: "Photomorphogenesis in lower green plants." Annu.Rev.Plant Physiol.Plant Mol.Biol.40. 169-191 (1989)