1989 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
01625023
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
羽田 正 東京大学, 東洋文化研究所, 助教授 (40183090)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 和夫 放送大学, 助教授 (00179475)
小牧 昌平 上智大学, 外国語学部, 講師 (30195838)
山内 昌之 東京大学, 教養学部, 助教授 (80158071)
|
Keywords | イラン / 中央アジア / トルコ・モンゴル系遊牧民 / イスラム庭園 / 東方イスラム世界 |
Research Abstract |
昨年度研究開始の時点で確認された活動計画に従って、本年度も積極的に研究活動を行なった。研究会は以下のように本班単独で2回、他班と合同で3回の計5回開催した。 '89 6月10〜11日(於弘前大学)T班単独。報告者1)加藤和秀「モンゴルとイスラム都市」2)高橋和夫「現地調査報告ーバハレーン」3)宮田律「戦後イランの非政治勢力」 7月15日(於日本大学経済学部)M、U班と合同。共通テーマ「西アフラカのイスラーム」 9月30日〜10月1日(於北海道教育大学釧路分校)B班と合同。報告者1)新谷英治「オスマン朝と地中海ー海洋の書を中心にー」2)横山正「イスラム庭園のイタリア庭園に与えた影響」 '90 1月20〜21日(於熱海)ACFG班と合同。共通テーマ「アジアの都城ーその思想と形態ー」本班から小牧昌平氏が発表。 1月27日(於東大東洋文化研究所)本班単独。テーマ「都市交易とネットワーク」報告者1)武藤幸治「交易都市ドバイ」2)深沢克己「オスマン帝国期の国際商業都市アレッポ」 以上の如き精力的な班研究会活動に加え、代表者の羽田は、重点領域研究2年目の全体集会と、10月に開催された国際会議で発表を行ない、分担者の山内も同じく国際会議で口頭発表を行なった。これらにより、イスラーム世界の中でイラン・イスラーム社会が有する特徴がかなり明確に把握できるようになってきた。来年度以降その成果が次々と発表される予定である。また来年度は本研究と関連して海外調査も予定されており、実り多い成果が期待される。
|
Research Products
(6 results)
-
[Publications] 羽田正: "Gazaniyya in Tabriz" Urbanism in Islam(国際会議プロシーディングス). 2. 283-299 (1989)
-
[Publications] 羽田正: "「牧地都市」と「墓廟都市」ー東方イスラム世界における遊牧民政権と都市建設ー" 『東洋史研究』. 49ー1. (1990)
-
[Publications] 山内昌之: "Enver Pasha in Baku:Apogee or Eclipse?September1920" Urbanism in Islam(国際会議プローシーディングス). 2. 139-176 (1989)
-
[Publications] 高橋和夫: "Madiniyah and Madaniyah or Urbanism and civilisation" Research report on Urbanism in Islam(Monograph Series,No.12). 1-12 (1989)
-
[Publications] 小牧昌平: "90年代のイランを見るにあたって" 『中東研究』. 2. (1990)
-
[Publications] 山内昌之: "瀕死のリヴアイアサンーーペレストロイカと民族問題" TBSブリタニカ, 383 (1990)