1989 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
01633513
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Research Institution | Kyushu Institute of Technology |
Principal Investigator |
中村 順一 九州工業大学, 情報工学部, 助教授 (30164304)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 將 九州工業大学, 情報工学部, 教授 (80039065)
長尾 真 京都大学, 工学部, 教授 (30025960)
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Keywords | 文章理解 / 機械化辞書 / 知識ベ-ス |
Research Abstract |
本年度は、辞書・実世界知識の収集方法の研究を中心に以下のことを行った。 1.単語間の意味的関係の半自動収集:既存の計算機可読辞書から単語間の意味的関係を半自動抽出するシステムの作成と抽出実験を行った。計算機可読辞書としては、英英辞典(LDOCE)1978年版のデ-タを用いた、作成したシステム(プロラミング言語はESP)は以下の要素からなる。 1.1.英語形態素解析プログラムおよび優先規則の考え方を導入した構文解析パ-サSAX+p. 1.2.具象名詞の定義文の構文解析を行うための文法規則。 1.3.構文解析結果から単語間の意味的関係を表現する意味ネットワ-クを抽出するプログラム 2.名詞の意味分類の統計的抽出:2単語の共起デ-タから名詞の意味分類を統計的に行う手法の開発を行った。これは、以下のようにして行う。 2.1.二つの単語集合(たとえば、名詞と動詞)の要素のすべての組合わせについて、その共起可能性「係り得る(1)」、「係り得ない(0)」の2値で表現し、これを2部グラフと考える。 2.2.意味分類を行うことを、この2部グラフから、完全部分2部グラフを探し出すという問題と考える。 2.3.単語の共起関係が一定条件を満足する場合は、前項の意味分類を行うアルゴリズムは存在するが、実際の自然言語デ-タでは、この条件が満足されないので、確立的推定を組み合わせたアルゴリズムを作成した。 2.4.機械的に作成した共起デ-タと自然言語(テニス分野の名詞と動詞)の共起デ-タに対して実験を行い、アルゴリズム精度を検討した。
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Research Products
(2 results)