1989 Fiscal Year Annual Research Report
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01655002
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
永田 俊夫 京都大学, ウイルス研究所, 助教授 (00037392)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三木 健良 九州大学, 薬学部, 助教授 (40037586)
堀内 嵩 九州大学, 大学院医学系研究科, 助教授 (60108644)
榊原 祥公 国立予防衛生研究所, 化学部, 室長 (10072927)
岡崎 恒子 名古屋大学, 理学部, 教授 (10022584)
池田 日出男 東京大学, 医科学研究所, 教授 (10012775)
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Keywords | 大腸菌ゲノム / ゲノムの動態 / ゲノムの構造変動 / 塩基配列 / ゲノム自己増殖の開始 / ゲノム自己増殖の終結 / ゲノム動態の遺伝子調節 / ゲノム動態の分子調節 |
Research Abstract |
「大腸菌ゲノム動態の全体像」を課題とする本研究の本年度の実績概要は以下の通りである。 1大腸菌ゲノム動態と自己増殖(永田)ーゲノム自己増殖の開始を制御する遺伝子系を理解するために、プライマーゼ遺伝子の発現調節変異部位の塩基配列決定、緊急発動による開始に必須の要因の解析等を行った。 2大腸菌ゲノム構造変動への影響要因の解析(池田)ー大腸菌ゲノム構造に変動を与える溶原ファージの形成メカニズムをin vitro系で解析し、DNAジャイレースが関与していることを示唆する結果を得た。 3大腸菌ゲノム自己増殖開始の分子調節メカニズム(岡崎)ーヒストン類似のタンパク質として注目されているHUタンパク質が、ゲノム自己増殖開始に関与する役割を解析した。 4大腸菌ゲノム自己増殖の遺伝子調節系(榊原)ー新しいDNA合成温度感受性変異体株を多数分離して解析を行った。その中には、dankの新しい変異株、従来未発見の遺伝子変異株が得られた。 5大腸菌ゲノムとプラスミド自己増殖の分子調節メカニズム(大森)ーpUCプラスミドの宿主保持機構の解析。 6大腸菌ゲノム自己増殖終点領域の調節装置(堀内)ーterCのコンセンサス配列を決定し、これと結合するタンパク質遺伝子の同定と塩基配列決定、その終結反応がヘリカーゼ阻害であることの証明等を行った。 7大腸菌ゲノム分配と細胞分裂の遺伝子調節系(小椋)ー大腸菌の桿状形態形成に働く遺伝子pbpA、rodAの変異株は細胞分裂を阻害して致死性を示す。これらの発現調節と遺伝子の塩基配列を解析した。 8大腸菌ゲノム動態と細胞サイクルの調節装置(三木)ーFプラスミドのletD遺伝子と相互作用して、細胞サイクルを調節する大腸菌遺伝子を多数同定し解析した。その過程で、小原クローンの補完を行った。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] KATAYAMA Tsutomu: "Genetic suppression of a dnaG mutation in Escherichia coli" Journal of Bacteriology. 171. 1485-1491 (1989)
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[Publications] CHIBA M.: "Common sites for recombination and cleavage mediated by bacteriophage T4 DNA topoisomerase in vitro" Journal of Biological Chemistry. 264. 12785-12790 (1989)
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[Publications] OGAWA Tohru: "DNA replication in Escherichia coli mutants that lack protein HU" Journal of Bacteriology. 171. 5672-5679 (1989)
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[Publications] HIDAKA Masumi: "Purification of a DNA replication terminus(ter)siteーbinding protein in Escherrichia coli and identification of the structural gene" Journal of Biological Chemistry. 264. 21031-21037 (1989)
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[Publications] LEE,Eui Hum: "Escherichia coli replication termination protein impedes the action of helicases" Proceedings of the National Academy of Siences USA. 86. 9104-9108 (1989)
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[Publications] OGURA Teru: "Penicillinーbinding protein 2:an essential protein in wide type Escherichia coli,dispensable in lov and cya mutants" Journal of Bacteriology. 171. 3025-3030 (1989)
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[Publications] 永田俊夫: "シリーズ分子生物学の進歩・第1巻「DNAの構造と動態」第5章「原核生物の遺伝子系」" 丸善株式会社, 75-98 (1989)