1989 Fiscal Year Annual Research Report
70〜300μm帯連続波長可変、ゲルマニウム遠赤外レ-ザ-の試作
Project/Area Number |
01850002
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
小宮山 進 東京大学, 教養学部, 助教授 (00153677)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
白木 靖寛 東京大学, 先端科学技術センター, 助教授 (00206286)
|
Keywords | ゲルマニウムレ-ザ- / 遠赤外レ-ザ- / 波長可変 |
Research Abstract |
当初の計画どうり研究は順調に進んでいる。 1)アルミニウムを純粋なシリコン単結晶板上に等間隔の格子状(g=600μm)に蒸着して金属グリッド鏡(G)とし、それに厚さ25μmのTPXフィルムを介してシリコン板に金属蒸着して作成した平面反射鏡(M)を厚着することによりLameller格子型干渉鏡を作成した。この干渉鏡をゲルマニウムレ-ザ-ロッドの一端にシリコングリ-スで接着し、またロッド他端には凹面鏡をシリコングリ-スで接着することにより、学共振器を形成させた。この配置下でのLameller格子による干渉効果により最低次の共鳴線(波長81μm)の単一波長発振に成功し、かつ発振波長が電場や磁場により変化しないことを確かめた。 2)インダクチブメッシュをマスクにして純粋シリコン単結晶板上にアルミニウムのキャパシチブメッシュ(格子間隔25μm)を作成し、その反射鏡と凹面鏡との組合せによっても計算による予想位置(91μm)に単一波長発振線を得ることが出来た。発振波長が電場や磁場により変化しないことを1)と同様に確かめた。 3)スペクトラムアナライザ-をパルスモ-ドで使用することにより発振光のセルフビ-ト信号の高時間分解(0_0 1μsec)、高波長分解(1MHz)による測定に成功し、発振線幅が4MHz以下と、きわめて鋭いことを初めて明らかにした。このことは発振線の線幅自身が4MHz程度と、きわめて鋭いことを示しており、今後の応用上大変重要である。 今後、Lameller型の配置の研究をさらに進め、機械的同調により波長掃引を試みる予定である。
|
Research Products
(4 results)
-
[Publications] S.Kuroda and S.Komiyama: "Far-Intraved Laser Oscillation in P-type Ge:Remarkably Improved Operation under Uniaxial Stress" Infrared Phys.29. 361-369 (1989)
-
[Publications] S.Kuroda and S.Komiyama: "Cyclotron Resonanu Type Laser Oscillation in P-type Ge" to be published in“Farintrared and Millimeter Waves". (1990)
-
[Publications] S.Kuroda,I.Hosako and S.Komiyama: "Single Line Oscillation of Far-intrared Laser Oscillstion in P-type Ge" to be published in“Farinfrared and Millimeter Waves". (1990)
-
[Publications] S.Komiyama S.Kuroda,I.Hosako Y.Akasaka & N.Iizuka: "Germanium Lasers in the Range from Far-infrared to Millimeter Waves" to be published in a specialissue of Optical and Quantum Electronics,“Far infrared solid state lasers"(eds.E.Gornik.A.Andronov. (1990)