1989 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
01850105
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Research Category |
Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
北原 道弘 東海大学, 海洋学部, 助教授 (60135522)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野竹 正義 三菱総合研究所, 数理工学部, 室長
鈴木 英男 小野測器, 音響技術研究所, 部長
浜田 政則 東海大学, 海洋学部, 教授 (30164916)
迫田 恵三 東海大学, 海洋学部, 講師 (50056230)
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Keywords | 定量的非破壊評価 / 超音波散乱法 / 弾性波動論 / 知識ベ-ス / AI |
Research Abstract |
本年度は実用化知識ベ-スの柱となる、基礎知識ベ-スを理論と実験から作り出すことが主な状業であり、下記3項目について理論解析と実験を実行した。なお、実験においては、平面クラック状、球形ボイド状、円筒状欠陥を有するコンクリ-ト供試体を作成し、波形デ-タの収集と解析を行った。 1.理論による知識ベ-スの開発 弾性波動論に基づき、理論及び数値解析的に、平面クラック、球形ボイド、円筒状欠陥に対する、後方及び前方散乱場の特性を把握した。 2.現行超音波非破壊検査法の問題点の整理と改良 対象がコンクリ-トであることを考慮し、通常の探傷器に次の点について改造を加えた。(1)周波数域:約100kHz帯域への低域化。(2)送信出力電圧:約300Vへの高出力化。探触子は試作し、探触子の送信出力特性と指向特性をプ-ル大の大型水槽で調べた。この結果次の点が明らかになった。(1)指向性は良好であるが、送信出力波の周波数特性は変換子の大型化により、フラットな特性を維持するのは難しい。(2)このため、この探触子により記録される欠陥による散乱波形が多少複雑になっても推論機構が機能するように、ル-ル型推論だけでなく、ニュ-ロ型推論機構をも並置した推論エンジンの設計が望ましい。この点について考慮中である。 3.実験による知識べ-スの開発 平面クラック、球形ボイド、円筒状欠陥による散乱波形デ-タ-を、次の点について整理・解析した。(1)時間波形特性。(2)ウィグナ-分布による瞬時スペクトル特性。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Kitahara M.: "Backscatter from a spherical inclusion with compliant interphase characteristics" Review of Progress in Quantitative Nondestructive Evaluation(Eds.D.O.Thompson and D.E.Chimenti,Plenum Press). Vol.8. 47-54 (1989)
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[Publications] Kitahara M.: "Boundary-integral equation method for elastodynamic scattering by a compact inhomogeneity" Computational Mechanics. Vol.5. 129-144 (1989)
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[Publications] Ogi T.: "A neural network applied to crack type recognition" Review of Progress in Quantitative Nondestructive Evaluation(Eds.D.O.Thompson and D.E.Chimenti, Plenum Press). Vol.9. (1990)
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[Publications] Kitahara M.: "Scattering characteristics of a partially debonded compliant inclusion-matrix interphase" Review of Progress in Quantitative Nondestructive Evaluation(Eds.D.O.Thompson and D.E.Chimenti,Plenum Press). Vol.9. (1990)