1990 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
01850124
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Research Category |
Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research (B)
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
加来 照俊 北海道大学, 工学部, 教授 (40001135)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
萩原 亨 北海道大学, 工学部, 助手 (60172839)
藤原 隆 北海道大学, 工学部, 助手 (50109493)
中辻 隆 北海道大学, 工学部, 講師 (60123949)
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Keywords | 動画像処理 / 車両の軌跡 / 交通流パラメ-タ |
Research Abstract |
(1)動画像処理システムの改良 前年度に開発した動画像処理システムをもとに、システムの改良を行った。画像処理装置を制御する計算機をより高性能なものに交換した。このため、システムの制御に用いていたプログラムを変更した。これにより単位時間当たりの処理能力が向上した。 (2)車両の認識システムの開発 車両の認識システムに、視覚パタン認識能力と学習能力を持つ神経回路モデル"コグニトロン"を応用した。移動する車両の位置を追跡するとき、異なる映像において同じ車両を結びつけるため、車両の認識システムが必要になる。学習したデ-タの判別には強いが、学習時間ガ長い・相似形の判別が困難・計算機の容量が足りない等の問題点があり、現在のパソコンレベルの計算機での実用は難しいと言えた。 (3)幹線道路の交通流パラメ-タの算出 改良した動画像処理システムを用いて、前年度に続き車両の発進加速度の測定を行った。冬期における交差点の交通容量の低下は、車線幅員の減少及び路面のすべり摩擦係数の低下による車両の発進加速度の低下が主な原因と考えられる。ここでは、路面状態の時間的な変化による車両の発進加速度の測定を行った。車両の認識は、自動認識システムの成果が不十分であったので前年度と同様に輝度値を直接用いることにより行った。車両の移動を任意の時間間隔で測定し、時間の関数として近似式を求め、速度と加速度を計算した。 路面状態が滑りやすい状態から湿潤の状態に短時間に変化するような状況を捉えるようとしたため、観測の実施が遅れた。そのため、現在測定結果の取りまとめを行っている状況である。
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[Publications] 萩原 亨: "動画像システムを利用した道路空間の測定について" 土木学会北海道支部論文報告集. 45. 507-512 (1989)
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[Publications] 萩原 亨: "VTR画像を用いた動画像処理システムについて" 日本道路会議一般論文集. 18. 1154-1155 (1989)
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[Publications] 中辻 隆: "画像デ-タによる運転者支援システムの開発 ニュ-ラルネットワ-クモデルによる画像の識別について" 土木学会北海道支部論文報告集. 46. 493-498 (1990)
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[Publications] 萩原 亨: "パソコンによる道路シミュレ-ション画像の作成について" 土木学会北海道支部論文報告集. 46. 541-546 (1990)