1989 Fiscal Year Annual Research Report
微弱電波を利用した視覚障害及び高齢者の歩行案内・誘導システムに関する研究
Project/Area Number |
01850126
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Research Institution | Meijo University |
Principal Investigator |
栗本 譲 名城大学理工学部, 土木工学科, 教授 (30043201)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
神作 博 中京大学文学部, 心理学科, 教授 (30065172)
後田 澄夫 豊田工業高等専門学校, 電気工学科, 助教授 (80043214)
野田 宏治 豊田工業高等専門学校, 土木工学科, 講師 (40132609)
荻野 弘 豊田工業高等専門学校, 土木工学科, 教授 (70043205)
高橋 政稔 名城大学理工学部, 土木工学科, 助教授 (40076576)
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Keywords | 視覚障害者案内システム / 高齢者案内システム / 案内システム / 微弱電波 / 視覚障害者 / 高齢者 |
Research Abstract |
本研究で、街路を歩行している視覚障害者や高齢者に必要とする多くの情報を付与するために、微弱電波を利用して視覚障害者等が持つラジオから音声情報として伝達する案内・誘導システムを確立した。 システムは、AM微弱電波送信装置とAF信号発生装置及び送信アンテナ部から構成した。送信装置は、2KHz〜1.9MHzの搬送波に音声信号をAM波に変調して0〜126dBμVの範囲で出力可能である。なお、本送信装置は同時に2チャンネルの搬送波で出力することも可能である。送信アンテナ部は、送信装置からの出力を微弱電波として展張延伸した同軸漏洩ケ-ブルから放出する。 送信アンテナ部より放出される微弱電波の強さを測定し、受音点の位置によりどのように電波が減衰するかを明らかにするための実験を豊田市高原町で実施した。実験では送信装置部での出力を一定にして、アンテナ部をそれぞれ地上、地下10cm、地下20cm及び地下30cmに埋設して図に示すような10mメッシュ点での電界強度を測定した。この実験により、アンテナ部を地下の所望の点に埋設することで微弱電波の強さを計画者が欲する強さにコントロ-ル出来ることが明らかになった。また、受信用ラジオのAGCを取り除くことにより、不必要な微弱電波からの情報をカットすることが出来る事も明かになった。この結果、本案内・誘導システムは、一部に改正すべき点も見られるが十分実用に供し得ることが判明した。
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Research Products
(1 results)