1989 Fiscal Year Annual Research Report
昼光を有効に利用するための昼光と日射に関する標準資料の作成および測定装置の開発
Project/Area Number |
01850135
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Research Category |
Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
松浦 邦男 京都大学, 工学部, 教授 (70025823)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮田 紀元 千葉大学, 工学部, 教授 (20219786)
永田 忠彦 福井大学, 工学部, 教授 (50020178)
沖 允人 名城大学, 理工学部, 助教授 (40076550)
中村 洋 九州大学, 工学部, 教授 (10024209)
小林 朝人 熊本大学, 工学部, 教授 (70040368)
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Keywords | 昼光設計法 / 昼光測定 / 昼光デ-タ / 日射測定 / 日射デ-タ / CIE(国際照明員会) / TC307 / 国際昼光測定年 |
Research Abstract |
本年度の本研究の計画に伴う第一の必須の作業は、主として、ロ-デ-タとしての測定結果を出力する昼光の長期連続測定装置の開発と設置である。そのために必要なおよその基礎的検討事項を列記すると、1.基礎的な昼光資料として必要とする測定項目の選定、2.その測定のための機器の検討と選定、あるいは、開発、3.長期連続測定の実際的システムの構成、4.長期連続測定装置の設置、5.これによる試験的測定の実施である。次いで、明年度以後の研究に大きく関連するが、本研究が最終目的の一つとする昼光と日射の標準デ-タの作成のためには、6.我国に適する標準的な昼光照明法の検討、7.この設計方法に有用な標準デ-タの最適フォ-マットの検討、8.昼光と日射の関連、および、その検討方法に対する考察、また、9.長期連続測定装置が出力するロ-デ-タを有用で実際的な昼光と日射に関する建築環境の有用な標準設計資料に変換するシステムの開発、などである、以上に関連して、太陽の視赤緯、近似差など関連資料の検討が必要である、さらに、本研究は、CIEの技術委員会TC307の国際昼光測定年に呼応するものである。従って、10.CIE TC307の活動と常に歩調を合わせる必要がある。 研究代表者松浦邦男は、現在、京都大学に、昼光と日射の長期連続測定装置を完成しつつある。この装置は、本年度中に、ロ-デ-タを出力する筈である。さらに、以上の項目のそれぞれについて、研究分担者と常時密接な連絡を保ち、それぞれの進捗を計り、また、その総括をしている。また、1989年10月にハンガリ-のブタペストと西ドイツのベルリンで開催されたCIE TC307の技術委員会に出席して、長期連続測定装置を実際に設置しつつある者としての見解を表明するとともに、同委員会の討議に参加し、その動向を調査検討した。
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