1990 Fiscal Year Annual Research Report
建築模型空間シミュレ-ションメディアの開発とその評価
Project/Area Number |
01850137
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Research Institution | Nagoya Institute of Technology |
Principal Investigator |
松本 直司 名古屋工業大学, 工学部, 助教授 (40142442)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山下 恭弘 信州大学, 工学部, 教授 (30016571)
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Keywords | シミュレ-ションメディア / 建築縮尺模型 / 装置開発 / コンピュ-タ制御 / 有効性評価 / 知覚の恒常性 / 情緒的意味 / 視知覚行動 |
Research Abstract |
1.シミュレ-ションメディアの開発 装置は次の性能を有する。(1)前後・左右水平移動、水平・垂直回転、の4自由度を持ち空間のほぼ全体を観察可能、(2)室内の通常照明で観察可能、(3)コンピュ-タ制御で動作をデ-タとして記録・再現可能、(4)空間のシ-クエンシャルな観察可能、(5)1/100縮尺模型で150m×200mまでの観察が可能、(6)ステッピングモ-タによる動きの正確・円滑化、(7)ダハプリズムを使用し視点高からの観察が可能、(8)人間の動きを考慮した動作速度・範囲設定可能、(9)センサ-の使用による起伏への自動対応。 2.シミュレ-ションメディアの評価 (1)奥行き知覚、距離感、角度・方向感知覚の恒常性の検討を行うために、2本の平行棒、直角・一直線棒、垂直棒による各実験を行い、その結果シミュレ-タ視による恒常性はほぼ肉眼視に近く、正しい空間認識がなされている。(2)(1)シミュレ-タの評価を行うために評価対象地を選定し、その1/100縮尺の実験用模型を製作した。(2)S.D.法による現実とシミュレ-ション空間との評価結果の比較分析を行った。その結果、両空間は情緒的意味においてほぼ一致しているが、一部に差異がみられる。(3)注視点を記録するアイマ-クレコ-ダを用いて、視知覚行動についての現実とシミュレ-ション空間との比較検討を行った。その結果、注視対象物・注視距離ともに全体的にほぼ一致しているが、一部の対象物に差異がみられる。(3)評価実験における現実とシミュレ-ション空間の差異は、主にカメラの焦点や模型のデイテ-ルの影響によるもので的確な調整を行うことで対応が可能であり、本機は空間知覚評価において十分な有効性を持っている。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 松本 直司,山本 誠治,瀬田 恵之,山下 恭弘,松原 雅輝: "縮尺模型外部空間観察用シミュレ-タの開発" 日本シミュレ-ション学会 第9回シミュレ-ション・テクノロジ-・コンファレンス. 251-254 (1990)
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[Publications] 松本 直司,瀬田 恵之,佐々木 太朗,山本 誠治: "空間知覚評価実験における縮尺模型空間観察用シミュレ-タの有効性" 日本建築学会大会学術講演梗概集E 1991年9月.
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[Publications] 松本 直司,山本 誠治,瀬田 恵之,山下 恭弘,谷口 汎邦: "空間知覚評価メディア(シミュレ-タ)の有効性ー建築群の空間構成に関する研究・その6ー" 日本建築学会論文報告集 1991年.