1989 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
01850148
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Research Category |
Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
水戸 英昭 東北大学, 選鉱製錬研究所, 教授 (70030054)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
日高 主税 妙中鉱業株式会社, 波崎工場, 工場長
工藤 節子 東北大学, 選鉱製錬研究所, 助手 (20195457)
井上 亮 東北大学, 選鉱製錬研究所, 講師 (70111309)
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Keywords | フラックス / 酸化鉄 / 高純度 / 不純物 / 浸出 / 再結晶 |
Research Abstract |
Na_2O-B_2O_3系フラックスによる鉄鉱石中の不純物の除去挙動とその機構を、フラックス浸出法と再結晶法を用いて検討した。Na_2O-B_2O_3系フラックス(Na_2O/B_2O_3モル比=1/4〜2/1)と粉砕した鉄鉱石の混合物を、フラックス浸出法では850〜950℃で、再結晶法では1400〜1450℃で加熱処理し、鉄鉱石中のSi、Al、Ca、Mg、Ti、V、Na、およびBの各不純物の挙動を調べた。その結果、以下の結論を得た。 1)フラックス浸出法で除去されるのは遊離および鉄鉱石表面の不純物であり、不純物除去率と鉄歩留りの点でNa_2O・B_2O_3と2Na_2O・5B_2O_3の各フラックスが優れている。再結晶法はさらに鉄鉱石内部の介在物除去にも有効である。 2)フラックスとしてNa_2O・2B_2O_3を用いた場合、850〜1450℃の範囲で、温度上昇にともなってSi、Al、Ca、Mg、Mn、Vの各濃度が減少した。この傾向は、温度上昇にともなう粉鉱石の細粒化と凝固過程での晶出酸化鉄の割合の増加によって説明される。さらにNaとBの濃度は1200℃付近で極大値を示し、Ti濃度は処理温度にほとんど依存しなかった。 3)MBRテ-ブル精鉱をNa_2O・2B_2O_3フラックスを用いてW_<Flux>/W_<Ore>=1で処理した時の鉄歩留りは、両処理法とも約80%であった。 本研究におけるフラックス法によれば、塩化鉄焙焼酸化鉄のような比較的純度の高い原料のみならず、ロメラル鉱石のような低品位の鉄鉱石を原料とした場合にも、高純度な酸化鉄を得ることが出来るということが明らかになった。
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Research Products
(2 results)