1989 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
01850162
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Research Category |
Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
近藤 建一 東京工業大学, 工業材料研究所, 助教授 (50111670)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
尾崎 仁 (株)ジーエムエンジニアリング, 技術部長
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Keywords | 衝撃焼結 / 永久磁石 / 希土類磁石 / 磁場中焼結 / 大電流パルス / 高速現象計測 |
Research Abstract |
本研究は、磁場中で十分に磁区を揃えかつ配向させた磁性微粒子粉末をその状態のまま瞬間的に焼結させる衝撃焼結法を開発し、希土類磁石を始めとする高性能磁石の高度化を図ることを目的としている。本年度では、専用の磁場中衝撃焼結装置の設計・製作を行うことを目的としており、また伴行して金型設計と超微粒子粉末の最適な取扱い方法を探るための予備実験を行うことを目的としている。 概ね当初の研究計画・方法に沿って研究が進められたが、新規装置の納入が数カ月遅れ平成2年1月に納入されている。磁場中衝撃焼結装置は、これまでの経験が生かせる火薬の燃焼ガスを推力とする口径20mmのもので、金型のデザインが多様に変化しても対応できるように試料回収室の容量を大きくしている。予算の関係もあって、装置周辺の電気系統(大電流パルス発生器及び計測・制御装置)は現有の装置と部品及び経常校責による新規購入品を活用することにしている。大電流パルス発生器は試料回収室内に置かれた10タ-ンのコイルに50KAの電流を0.4ms供給して、5Tの磁場を発生することができるように設計しており、現在製作中である。また、周辺の計測・制御装置も組立て、調整を行って、現在総合的なシステム化を行っている。 予備実験では既に20回の衝撃実験を行い、秒速2km以下の衝突速度では、金型の変形は深刻な問題とはならないことが明らかとなり、粉末の特性によっては再使用可能な金型を製作できることがわかった。また、微粒子粉末の取扱い、特に分散状態の改善に検討を要することが分かり、原料粉末供給業者の協力を得ることとした。
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