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1989 Fiscal Year Annual Research Report

太繊度用ス-パ-ジャンボ繭の開発

Research Project

Project/Area Number 01860009
Research Category

Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research

Research InstitutionKanto Junior College

Principal Investigator

伊藤 智夫  関東短期大学, 初等教育科, 教授 (50168358)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 岡野 俊彦  群馬県繭検定所, 研究員
浜野 国勝  東京農工大学, 農学部, 助教授 (60015089)
岩成 義才  東京農工大学, 農学部, 名誉教授 (40014899)
Keywordsカイコ / 生理活性物質 / 繭糸繊度
Research Abstract

繭糸繊度の増大を目的として、太繊度蚕品種日507号・日508号×中507号・中508号(さきがけ)を用い、4〜5齢の初期に幼若ホルモン活性物質(メトプレン)の大量投与および5齢末期の脱皮ホルモン(エクジソン)の投与を行った。
その結果、4齢餉食18〜24時間目にメトプレンを1頭当り40μg体表面に投与する事により4齢期間の延長と5齢起蚕の体重増加が認められた。なお、齢初期のメトプレンの大量投与は永続幼虫化をもたらし、齢末期に脱皮ホルモン投与を行わなければ脱皮しないとされている。しかしながら、さきがけにおいてはメトプレン大量投与によっても永続幼虫は誘導させず、脱皮ホルモン投与の必要は認められなかった。一方、5齢初期におけるメトプレンの多量投与によっても永続幼虫化は見られず、繭は大型化した。そこで、以後のエクジソンの投与は省略した。
4〜5齢初期のメトプレン投与により得られた繭を用いて繭検定法に従って27dの生糸を繰糸し、繭糸繊度を測定した。
その結果、4齢初期のメトプレン投与により得られた繭の繭糸繊度は4.6〜4.7dであった。対照区は3.8〜3.9dであり、メトプレン投与によって明かに繭糸繊度が増加した。
一方、5齢初期のメトプレン投与により得られた繭では繭糸繊度は3.7dであり、対照区との間に差異は認められなかった。すなわち、4齢初期のメトプレン投与のみが繭糸繊度の増大をもたらすことを確認した。
なお、これらの実験は、科学研究費補助金の決定時期の関係から、一般に繭糸繊度の細いといわれている夏秋蚕期に行われたものである。従って、次年度以降において春蚕期に実験を行えば5dを超える太繊度の繭糸を得ることは充分可能であると考えられる。

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Published: 1993-03-26   Modified: 2016-04-21  

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