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1990 Fiscal Year Annual Research Report

遠心細胞培養装置の試作の研究

Research Project

Project/Area Number 01870004
Research InstitutionMedical School, University of Tokyo

Principal Investigator

福田 潤  東京大学, 医学部, 助教授 (50010062)

Keywords遠心力 / 細胞培養装置 / 遠心細胞培養 / 重力 / 上皮細胞 / 神経細胞
Research Abstract

本研究は当初の目的を総て達成するとともに,十分なる成果をあげて終了した。本研究は,哺乳動物の細胞,とりわけ分裂性能力の少く、また生存条件のきびしい細胞(例えば神経細胞や筋肉細胞)を遠心力を加えた条件下で培養する装置の試作を目ざしたものである。こうした遠心細胞装置には様々な条件がつけられて動く装置でなければならなかった。すなわち,第一に,装置の内部は湿度が100%であり,十分な酸素と炭酸ガスが供給され,しかも37度に保たれていなければならない。また,その変動が出来る限り小さく保たれていることが求められていた。また,第二に,加えられる遠心は,10〜100G程度と,通常の遠心器によって得られる電力の下限をはるかに下まわわる重力であり,従って,その重力を安定的に発生するには相当の設計力と,それを実現する技術力が必要であった。しかしこうした難題がつづき,困難が予想された研究であったが,比較的容易に実現することが出来た。すなわち,遠心力の発生は,特殊な定低回転性モ-タ-と,制御用特殊電子回路の導入によって達成された。また,細胞の培養環境は,培養装置を制御する特殊回路ならびに湿度・温度制御装置に若干の改良を加えた上で導入することによって実現された。こうした培養環境は,遠心機内部に様々な障害をもたらした。すなわち,温度がモ-タ-の安定的作動に悪い作用を及ぼしていた。しかしこの障害は,特殊なテフロンパッキング,二重グリ-ス法を導入することにより解決し,当初の目的となる十分なる培養装置を試作することが出来た。更に,この作動を,実際の細胞培養に応用してみた。作動を開始した当初は,パラ-メタ-が不安定で,培養の可否が不安定であったが,数回の試行後は安定し,当初の目的の細胞を,当初計画した遠心力で培養することが総て実証された。この様に,本研究は目的を総て達成して終了することが出来た。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] J.Fukuda et.al: "Ageーassociated changes in NGFーrequirement for neurite regeneration in culture." J.Gerontol.46. 3-16 (1991)

  • [Publications] 福田 潤: "未梢神経細胞の培養法" 実験医学. 111-123 (1990)

URL: 

Published: 1993-08-11   Modified: 2016-04-21  

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