• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

1989 Fiscal Year Annual Research Report

ELISAを用いた病原細菌の迅速同定用キットの開発

Research Project

Project/Area Number 01870019
Research Category

Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research

Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

竹田 美文  京都大学, 医学部, 教授 (30029772)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 上坂 良彦  日水製薬株式会社, 中央研究所, 研究員
可部野 久俊  日水製薬株式会社, 開発部長
西渕 光昭  京都大学, 医学部, 助教授 (50189304)
KeywordsELISA / 病原細菌 / 迅速診断
Research Abstract

細菌感染症の原因菌の同定は、現在のところ、検査材料を培養することにより原因菌を分離し、分離菌の生化学的性状を調べることによって行われている。この方法に要する時間は最低でも20〜30時間、長い場合には72時間以上が必要である。本研究においては、細菌感染症原因菌のポリクロ-ナル抗体またはモノクロ-ナル抗体を用い、すでにわれわれが開発している細菌毒素の高感度ELISA法に準じた試薬を調製し、病原菌検出用の高感度ELISAの開発を試みた。通常、例えば下痢便中には原因となる病原菌が少なくとも10^6個/ml含まれていると考えられるので、ELISA系で反応さすために材料を10^3倍希釈することが必要であるとしても、10^3個/mlの菌が検出可能な高感度ELISAを開発することにより、検査材料中から直接原因菌を迅速に同定することができる。従って本研究においては、検査材料中から直接原因菌が同定可能な感度、すなわち10^3個/mlを目的とした反応系の開発を行い、これを実用化するための条件設定を目指した。
Shigella dysenteriae,S.flexneri,S.boydii,S.sonnei,Vibrio cholerae,V.parahaemolyticusの全菌に対するポリクロン抗体を調製し、調製した抗体がそれぞれの菌に対して特異性があることを凝集反能によって確認した。
調製したそれぞれの抗体からFab′を分離精製し、マレイミド法により西洋わさびペルオキシダ-ゼ(HRP)と約1:1の比で結合させ、beadーELISA法により各々の菌に対する感度が10^3個/ml以上であることを確認した。今後特異性についての研究を行う予定である。

URL: 

Published: 1993-03-26   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi