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1991 Fiscal Year Annual Research Report

悪性高熱症モデル動物(MHSブタ)の開発

Research Project

Project/Area Number 01870067
Research InstitutionHiroshima University

Principal Investigator

弓削 孟文  広島大学, 医学部, 教授 (40034128)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 海老 成直  清水港飼料, 中央研究所, 所長
松原 利光  麻布大学, 獣医学部, 助教授 (50063954)
藤井 宏融  広島大学, 医学部, 講師 (60034021)
菊地 博達  東邦大学, 医学部, 教授 (40034029)
盛生 倫夫  中国労災病院, 院長 (80033950)
Keywords悪性高熱症 / ピエトレン / P.S.S.豚 / 筋小胞体 / カルシウムによるカルシウム放出
Research Abstract

悪性高熱症は麻酔中の致死的な合併症の一つとして恐れられている。1960年に報告されて以来、多くの研究がなされているが未だに本症の原因は解明されていない。1966年、ハロセンおよびサクシニルコリンに異常反応を起こすブタのあることが報告され、悪性高熱症のモデル動物として研究に用いられている。これをMHS(Malignant Hyperthermia Susceptible)ブタと称している。
現在、わが国では入手できないMHSブタを輸入、繁殖することにより悪性高熱症の治療法、予見法、予防法、原因と病態のみならず、筋肉疾患を含む多くの不明の症候群の解明が期待出来る。
オランダから雄4頭雌6頭計10頭を輸入し、清水港飼料株式会社マルス農場にて飼育繁殖した。ハロセン感受性陰性陽性の判定をした。
ハロセン吸入テスト陰性ブタは陽性ブタに比してカルシウム依存性カルシウム放出速度は0.68-0.75倍であった。これらの値は他の種のブタ(ランドレ-スXヨ-クシャ)に比べて約40倍早い速度である。筋束テストによるハロセン感受性試験は他の種のブタでは陰性であった。ハロセン吸入テスト陰性ブタ陽性ブタともに陽性であった。
ピエトレン種ブタにハロセンを吸入させると、ハロセン吸入テスト陽性、陰性ブタにかかわらず、先ず動脈血の二酸化炭素濃度が上昇し、次いで急激な体温の上昇、心拍数の増加、筋強直の増加がみられた。その後、血清カリウム、CPK、GOT、GPTの濃度が上昇した。これらの症状は典型的なヒトの悪性高熱症の症状と一致している。従ってピエトレン種ブタは悪性高熱症モデルブタとして最適な動物であると考えられる。

  • Research Products

    (3 results)

All Other

All Publications (3 results)

  • [Publications] 海老 成直: "悪性高熱症モデルブタは畜産界ではどのように及かわれているか" 医学のあゆみ. 158. 360- (1991)

  • [Publications] 松原 利光: "悪性高熱症モデルブタの開発実験" 麻酔と蘇生. 27(別). 69-74 (1991)

  • [Publications] 久保田 稔: "悪性高熱症モデル豚(pietlcin Pig)の麻酔経験" 麻酔と蘇生. 27(別). 87-95 (1991)

URL: 

Published: 1993-03-16   Modified: 2016-04-21  

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