1991 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
01870074
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
新家 真 東京大学, 医学部(分), 助教授 (00092122)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
秋葉 芳克 HOYA株式会社, 児玉開発研究所, 所長
安宅 和代 東京大学, 医学部(分), 助手 (40222616)
小室 優一 東京大学, 医学部(病), 教務職員 (30114482)
江口 秀一郎 東京大学, 医学部(病), 講師 (30160352)
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Keywords | レ-ザ-スペックル / 画像解析 / 血流速度 / 血流量 / 網膜 / 脈絡膜 |
Research Abstract |
昨年度までに試作したリアルタイム眼内血流解析装置について,今年度はこれを後眼部測定用に改良し,生体眼(家兎眼眼底)での血流の画像化を試みた。 まず測定機ハ-ドウェアについて,固視微動への対策,測定値の直線性の向上を目的として,測定用レ-ザ-光の出力の均一化と強化,検出素子の画素数の増加,測定時間の短縮などの改良をほどこし,後眼部向けの光学系として改造制作した。 これをもって正常白色家兎眼の測定を試みた結果,眼底についても安定した測定結果を得ることができた。しかし,眼底における測定結果は,昨年度までのデ-タ処理方法では,結果が線型となる範囲を越えていると考えられた。このため,より速い血流速度領域で直線的な測定値が得られるように,異なったデ-タ処理方法を考案,ソフトウェアを改良した。 この改良により,眼底の大血管,視神経乳頭などが良好に描出されるようになり,眼底の血流マップとして容認し得る画像を得ることが可能となった。 そこで,眼圧を上昇させるなど,血流量を変化させる条件で家兎眼前眼部,後眼部についての測定を試みたところ,測定値の変化は従来報告された血流量の変化率と一致しなかった。本装置で測定される末稍組織の血流速度は,従来の方法で得られる眼内血流量とは異なった挙動を示し,独自の意味を持つことが示唆された。
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