1991 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
01870075
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Research Institution | Kitasato University, School of Medicine |
Principal Investigator |
石川 哲 北里大学, 医学部, 教授 (60050382)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
関谷 治久 北里大学, 医学部, 講師 (10196967)
青木 繁 北里大学, 医学部, 講師 (60146496)
鵜飼 一彦 北里大学, 医学部, 講師 (20129232)
向野 和雄 北里大学, 医学部, 助教授 (60050473)
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Keywords | 輻輳 / 調節 / 瞳孔 / VDT / 眼精疲労 / 近見反応記録 / 調節けいれん |
Research Abstract |
輻輳・調節・瞳孔の同時測定用臨床機器の開発は過去3年間の基礎的並びに臨床的研究によりほぼ完成したということが出来る。先ず基礎の面では、脳幹自律神経中枢の最も重要な位置を占めるEdinger-Westphal核に対して逆行性色素トレ-サ-を利用して、近見反応に関係する夫々の因子は対応する場所の分布の設定と、2つ又は3つの因子と関連する機能を有する細胞の有無が求められた。これはBrain Researchにその一部が発表され大きな成果を上げた。更に動眼神経核に研究が移り、同様の色素を有する細胞はサルの上眼瞼挙筋支配細胞に二重染色される細胞が存在することを知り、Neuro Science Letterに投稿中である。 次に機器の開発であるが、準静特性を中心に調節を測定する機器から開始し、続いて輻輳及び瞳孔を同時記録する方法を確立し、近見反応の障害が最も顕著に認められる、VDT症候群について研究を行った。この方法により実際にVDTワ-クを行っている人達の他覚的検査が可能であり、現在日本の数十施設で研究が行われている。今回の援助によりその反応のトップを切った研究が出来た。その内容はErgonomicsに発表した。VDT業務で更に重要なことは正確な眼球運動の記録である。この点も新しい型のNac製のアイカメラを改造することが出来たので現在盛んにVDTワ-カ-について研究を行っている。この詳細は、VDT、テクノストレス研究のまとめとして近日中に刊行される予定である。 今後の反省として、輻輳記録のカリブレ-ションの問題、瞬目ア-ティファクトの除去等を行える機器を開発して行きたい。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] Hitoshi ISHIKAWA,Akira FUJITA,Kazuo MUKUNO,Satoshi ISHIKAWA: "Pupils for the identification of brain death" International Congress Series -NEW TREND INAUTONOMIC NERVOUS SYSTEM RESEARCH-. 951. 150- (1991)
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[Publications] Satoshi ISHIKAWA,Shigeru AOKI,Yoshihiro KOJIMA: "Near reflex:Basic and clinical application" International Congress Series -NEW TREND INAUTONOMIC NERVOUS SYSTEM RESEARCH-. 951. 123- (1991)
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[Publications] T.NAMBA,S.KIMURA,C.KISHIDA,K.UKAI,K.MUKUNO and S.ISHIKAWA: "Cerebellar control of human accomodative functions" International Congress Series -NEW TREND INAUTONOMIC NERVOUS SYSTEM RESEARCH-. 951. 151- (1991)
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[Publications] Satoshi ISHIAKWA: "The Influence of Anticholinesterase Pesticides on Visual Motor Function:A possible Accelerator in Aging." PLENUM PRESS. 209-218 (1991)
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[Publications] 小町 祐子,関谷 治久,長谷川 幸子,石川 哲: "潜伏眼振における視覚入力の影響" 神経眼科. 8(1). 72-78 (1991)