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1991 Fiscal Year Annual Research Report

ヒト肝細胞癌の動物実験モデルの作成

Research Project

Project/Area Number 01880010
Research InstitutionUNIVERSITY OF TOKYO

Principal Investigator

志賀 淳治  東京大学, 医学部・病理, 助教授 (10110694)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 蜂巣 達之  芝山羊センター, 研究室長
原沢 亮  東京大学, 医学部・動物実験施設, 助教授 (70159101)
阿部 賢治  国立予防衛生研究所, 病理, 主任研究官 (60130415)
Keywordsウッドチャック / ウッドチャック肝炎ウィルス / 肝細胞癌 / c-myc / n-myc / PCR
Research Abstract

平成2年度にウッドチャック肝炎ウィルスを接種したノンキャリヤ-幼獣でPCR法,もしくはRIAによる表面抗原測定で陽性と判断されたものは合計9匹に達した。本来ウッドチャックのキャリヤ-は100%肝細胞癌を発生するのでこの9匹をエコ-グラムで追跡中である。しかし今のところ肝癌を発生した個体はない。キャリヤ-は通常3年令で肝癌を発生するので未だその年令に達していないので結論を下すことはできない。継続して経過を追う予定である。
今年度長野飼育場で得られた幼獣は3匹のみで極端に出生率が低下した。親の老令化のためと考えられる。この3匹に関しては2ヶ月後ウィルス接種を行ったがRIA法,PCR法でもキャリ-化しなかった。方法論に関してPCRで陽性と判定したもののうちRIA法で陰性となったものがあるがこれはPCRの原理より理解し得るがRIA法で陽性となった個体でPCR法で陰性となったものが存在した。測定をくり返しても同じ結果なので測定誤差ではない。プライマ-作成に際して増幅領域として表面抗原をコ-ドする遺伝子をはさむ部分を選択したが,このプライマ-とはやや異るプライマ-を作成する必要があると判断し検討中である。
なお野生キャリヤ-から発生した肝細胞癌につき癌遺伝子を検討中であるが,C-mycのrearrangementについては今のところ認められていない。しかしn-mycに関しては4匹,15結節の腫瘍にrearrangementが見出された。このrearrangementの有無はウィルスDNAの組み込みpatternと一致していることが多く癌結節の間のclonarityの同一性を示す指標となると考えられる。

  • Research Products

    (6 results)

All Other

All Publications (6 results)

  • [Publications] 大友 邦: "肝細胞癌に対する酸化鉄粒子による造影 MRIの有用性-ウッドチャックにおける検討-" 日本医放会誌. 51. 433-435 (1991)

  • [Publications] Shiga,J.: "Development and growth pattern of small heputocellular carcinomas in wood chucles" EXP.Anim. 40. 545-548 (1991)

  • [Publications] 原澤 亮: "PCRの基礎と応用" ビフィズス. 4. 141-144 (1991)

  • [Publications] 原澤 亮: "PCR法によるウッドチャック肝炎ウィルスの検出" 日仏獣医誌. 2. 48- (1991)

  • [Publications] Shiga,J.: "Integration pattern and n-myc rearrangement of woodchucls hepatitis virus DNA in heputocellular carcinoma" Hepatalogy.

  • [Publications] Imamura,I.: "Quantitative evoluation of parevchymal liver cell volume and total hepatocyte number in civrhatic patients" Hepatalogy. 14. 448-453 (1991)

URL: 

Published: 1993-03-16   Modified: 2016-04-21  

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