1990 Fiscal Year Annual Research Report
省エネ型ブタ用ユニット式動物実験飼育システムの開発
Project/Area Number |
01880011
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Research Category |
Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research (B)
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
黒澤 努 大阪大学, 歯学部, 助教授 (60129997)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柳本 申二 (株)精研, 技術研究部, 研究員
山本 英夫 (株)精研, 技術研究部, 課長
生頼 考博 (株)精研, 技術研究部, 部長
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Keywords | ブタ / SPF(スペシフィックパソジェンフリ-) / 飼育システム / 省エネルギ- / 実験動物 |
Research Abstract |
省エネルギ-を目標とした,実験動物としてのブタの飼育システムの開発を目指して研究を続けて来た。 このための大型装置を設置する予定の動物実験施設の供用が開始されなかったので,本研究の目標を実証機を開発することによりもむしろ、小型の実験動物を用いてモデルを開発することに主眼をおいて研究をすすめた。 すなわち従来からすすめて来た,コンピュ-タ-を駆使した実験動物ブタの飼育システム設計をそのまま縮少し,小型実験動物の飼育システムへと仕様を変更した。その変更の主な点は、ケ-ジの材料を小型化することで、ステンレスからポリカ-ボネ-トへと変えたことおよび,個別のケ-ジを設計していたがそれを複数組み合わせることにより、空調用ダクト系統を個別ケ-ジ用から複数のケ-ジに集中的に配置する方式に変更した。これらの設計変更はコンピュ-タ-上に記述してあったので容易に行い得た。 この新しい仕様によりモデル機を製作し、まず個別ケ-ジから複数ケ-ジへと変更したことに伴う,給気系統の安定性,均一性を試験した。さらにこの縮少化モデルでの給気量の検付を行った。ケ-ジ内換気回数を従来の理想的な動物飼育室の換気回数より数倍多い50回/時間に設定しても,総合気量は大幅に低下し,省エネルギ-型の実験動物飼育システムが作られた事が実証された。 しかし実験動物の環境の影響はこうした試作機で実際に実験動物を飼育してはじめて検討できるので,今後はモデル動物をラット,マウスとして試作機モデルの検討を続けたい。
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Research Products
(1 results)