概日リズムのフィ-ルド研究における携帯用計測システムと処理方法の開発

1990 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 01890010
• Research Category: Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research (B)
• Research Institution: Notre Dame Seishin University
• Principal Investigator: 三宅 進 ノートルダム清心女子大学, 家政学部, 教授 (70069102)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 山下 由己男 九州芸術工科大学, 芸術工学部, 助教授 (00210427) ; 松本 一弥 東亜大学, 大学院・総合学術研究科, 教授 (80086602) ; 宮下 彰夫 東京都神経科学総合研究所, 主任研究員 (70100146) ; 宮田 洋 関西学院大学, 文学部, 教授 (50079612) ; 石原 金由 ノートルダム清心女子, 家政学部, 助教授 (80159756)
• Keywords: 携帯用体温・活動量計測システム / 体温 / 活動量 / フィ-ルド研究 / 概日リズム / 処理システム

Research Abstract

今年度(平成2年度)の研究はおよそ当初の計画どおり進めることができた.以下,具体的に研究実績を記述する.
デ-タの収集 試作された携帯用体温デ-タ・コレクタおよび試験的に購入されたActigraphを用いて,ヒトを対象に長時間測定が実施された.デ-タの収集は,4人の分担研究者(石原,宮田,宮下,松本)の所属する研究施設において,あらかじめ打ち合わせておいた最少限の共通手続(測定期間,サンプリング間隔,測定部位)に基づいて行なわれた.現段階では20例近いデ-タを収集している.
デ-タ処理システム 分担研究者間でデ-タを共有するために,また,処理・分析を簡便にする目的で,処理システムが開発された.完成品とは言えないまでも,処理する際の必要最少限のプログラムを整備することができた.このシステムは,当初の計画に沿って1)ファイリング・プログラム,2)作図プログラム,3)時系列分析プログラムから構成されている.
試作装置の問題点 デ-タ収集に係わった分担研究者から指摘された体温デ-タ・コレクタの問題点は,以下の点であった.1)コレクタ本体の大きさについて,もう少し小型にした方がよい,2)センサ部分の断線,3)デ-タをコレクタからコンピュ-タへ取り込む際のプログラムへ取り込む際のプログラム上の間題,4)センサ被膜とセンサのずれ.問題点1)については,開発経費上の制限のため改良は不可能であったが,技術的には可能と思われる.問題点2)は有線式計測装置の避けられない欠点があり,余程良質の素材が開発されない限り解決は不可能であろう.問題点3)については改良済みで,問題点4)は一度改良を試みたものの,結果的にセンサ部分の材質がやや硬いものとなり,被験者に不快感や痛みを与えたため,従来使用のものに戻した.