1990 Fiscal Year Annual Research Report
早期産褥期の授乳時に使用する椅子と生体機能に関する人間工学的研究
Project/Area Number |
01890011
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Research Category |
Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research (B)
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Research Institution | Fukui Prefectural College |
Principal Investigator |
後藤 幸子 福井県立短期大学, 第二看護学科, 助教授 (80162163)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大川 洋子 福井県立短期大学, 第二看護婦学科, 助手 (20194087)
加藤 力 京都工芸繊維文学, 造形工学科, 助教授 (40111992)
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Keywords | 早期産褥婦 / 授乳行為 / 授乳用椅子 / スタディ-モデル / 筋電図 / 機能条件 / 人間工学 / 授乳環境 |
Research Abstract |
1.早期産褥婦の授乳用椅子の最終的な設計を行うための諸条件を抽出するため,実験用椅子からの結果をもとに,スタディ-モデルを作成.これは今まで検討してきた基本条件や問題点をとりまとめ,さらに詳しく解析し椅子の機能条件など設計を行う場合の要因を決定するための実験装置である.スタディ-モデルにおける評価項目を設定し評価の方法までを提案した. 2.スタディ-モデルを用いた筋電図による筋活動の測定を行い,座面の高さ,座面角度および背もたれ角度のうちいづれか1点を変数とし,それぞれの比較検討を行った.その結果,椅子の機能条件は座面高30.0cm±〓・座面角度5°±〓・背もたれ角度25°±〓とする必要があり,また人体寸法から座面の大きさが42.0〜46.0cmが適当と判断できた. 3.褥婦が座る椅子の機能条件の目的は,至適姿勢の維持・操作性・モ-メントと支持点への対処・クッション性・安全性・動作への対処・安定性・介助者との関係・疲労度・その他である.そのためこれらに関して本年度抽出した条件をもとに,また前年度研究した動作性・人体寸法・意識調査の結果などをもとに,椅子の機能条件を絞り,さらにデザイン条件を検討するため基礎的デザイン形状の抽出を行い,設計のポイントを踏まえ第1次案としてエスキ-ス的であるが提案できた. 授乳専用の椅子の基本デザインの指向性を調査し,基本デザインを決定し,第1次案の設計を煮詰め試作し検証を行う.最終手直し後に製品化する.
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 国方 一憲: "早期産褥婦の授乳環境に関する人間工学的研究ーその1.実態調査と要求機能ー" 日本建築学会近畿支部研究報告集. 425-428 (1990)
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[Publications] 後藤 幸子: "早期産褥婦の授乳行為に関する人間工学的研究ー実態からみた姿勢・動作特性の分析ー" 母性衛生. 31. 638-639 (1990)
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[Publications] 大川 洋子: "早期産褥婦の授乳行為に関する人間工学的研究ー椅子に関する褥婦の意識調査ー" 母性衛生. 31. 639-639 (1990)
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[Publications] 国方 一憲: "早期産褥婦の授乳環境に関する人間工学的研究ーその2.授乳用椅子の機能条件ー" 平成3年度日本建築学会近畿支部研究報告集. (1991)
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[Publications] 後藤 幸子: "早期産褥婦の授乳行為に関する人間工学的研究ー褥婦の一連の授乳行為からみた筋電図評価ー" 第32回日本母性衛生学会. (1991)