1991 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
02041042
|
Research Institution | Center for southeast Asian Studies, KYOTO UNIVERSITY |
Principal Investigator |
土屋 健治 京都大学, 東南アジア研究センター, 教授 (60009701)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
アジサ・カシム マラヤ大学, 講師
ムスリム ハサヌディン大学, 講師
ラピアン A.B. インドネシア科学院, 上級研究員
阿部 健一 京都大学, 東南アジア研究センター, 助手 (80222644)
五十嵐 忠孝 京都大学, 東南アジア研究センター, 助教授 (30107510)
田中 耕司 京都大学, 東南アジア研究センター, 助教授 (10026619)
加藤 剛 京都大学, 東南アジア研究センター, 教授 (60127066)
前田 成文 京都大学, 東南アジア研究センター, 教授 (50027588)
坪内 良博 京都大学, 東南アジア研究センター, 教授 (00027583)
|
Keywords | 東南アジア / 海域世界 / ネットワ-ク / 人口移動 / フロンティア / 文化動態 / 都市文化 / 都市と農村 |
Research Abstract |
平成3年度においては、中国、インドネシア、マレ-シア、オランダ、連合王国、ブルネイを調査域として平成3年7月初めより平成4年1月中旬にかけて行れ、予定通り順調に調査を終えることができた。その主要な成果は次の通りである。 第1に東南アジアに特徴的な人口移動について、土屋、坪内、前田、加藤、A.B.ラピアンらが前年度にひき続いて調査を継続し、その成果の一部は東南アジアのフロンティア論としてまとめられつつある。第2に、海域世界の生活基盤の解明については、五十嵐、田中、加藤、阿部が比較的長期の定着調査を行い、初年度の調査と合わせてその成果を発表する予定である。なお、ムフリスもこれに協力して補助的調査を行った。第3に都市空間の動態については土屋、坪内、加藤、アジザ・カシムがインドネシアとマレ-シアで、調査と資料収集を行う一方、土屋と坪内はオランダ及び連合王国において関連する資料とくに植民地文書の調査と資料収集を行い、その成果の一部がまとめられつつある。 これらの調査の成果の一部は平成3年9月、11月、2月にそれぞれ行われた公開シンポジウム「東南アジア学フォ-ラム」(京都大学東南アジア研究センタ-主催)において前田、坪内、土屋によって口頭で発表され、参会者との間で有意義な議論と展開した。 来年度においては、この成果を発展させ、『東南アジア研究』誌上や英文報告書の刊行を通して研究のとりまとめと成果の公表をはかる予定である。
|
-
[Publications] 田中 耕司: "フロンティアとしての開拓空間" 『東関アジア学の手法』(弘文堂). 72-90 (1991)
-
[Publications] 加藤 剛: "都市のなりたち" 『東関アジア学の手法』(弘文堂). 147-169 (1991)
-
[Publications] 五十嵐 忠孝: "ヒト・社会・出生間隔" 『東関アジア学の手法』(弘文堂). 91-110 (1991)
-
[Publications] Kenji Tsuchiya: "Popular Literature and Colonial Society in LateーNineteenthーCentury Java" 東南アジア研究. 28巻4号. 17-30 (1991)
-
[Publications] Narifumi Maeda: "Agricultural Rites in South Sulawesi" 東南アジア研究. 28巻4号. 85-93 (1991)
-
[Publications] Koji Tanaka: "A Note on Typology and Evolution of Asian Rice Culture" 東南アジア研究. 28巻4号. 113-123 (1991)
-
[Publications] 土屋 健治: "カルティニの風景" めこん, 1-280 (1991)
-
[Publications] 前田 成文(編): "東南アジアの文化" 弘文堂, 1-296 (1991)
-
[Publications] 坪内 良博(編): "東南アジアの社会" 弘文堂, 1-280 (1991)