1990 Fiscal Year Annual Research Report
ノルウェ-・リグフォ-ンにおける実物大雪崩実験と煙型表層雪崩の動力学の研究
Project/Area Number |
02044005
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
前野 紀一 北海道大学, 低温科学研究所, 教授 (50001657)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
BAKKENHOI St ノルウェー地球工学研究所, 雪崩調査部, 主任研究員
NOREM Harald ノルウェー地球工学研究所, 雪崩調査部, 主任研究員
LARSEN Jan O ノルウェー地球工学研究所, 雪崩調査部, 主任研究員
納口 恭明 科学技術庁国立防災科学技術センター, 長岡雪氷防災研究所, 主任研究官
LIED Karstei ノルウェー地球工学研究所, 雪崩調査部, 部長
佐藤 篤司 科学技術庁国立防災科学技術センター, 新庄雪氷防災研究所, 主任研究官
阿部 修 科学技術庁国立防災科学技術センター, 新圧雪氷防災研究所雪氷防災第一研究室, 研究員
藤沢 和範 建設省土木研究所, 砂防部急傾斜地崩壊研究室, 研究員
吉松 弘行 建設省土木研究所, 砂防部急傾斜地崩壊研究室, 室長
西村 浩一 北海道大学, 低温科学研究所, 助手 (10180639)
清水 収 北海道大学, 農学部, 助手 (20178966)
中川 昌美 東北大学, 工学部, 助手 (80198043)
川田 邦夫 富山大学, 理学部, 助手 (20019003)
成田 英器 北海道大学, 低温科学研究所, 講師 (20001662)
和泉 薫 新潟大学, 積雪地域災害研究センター, 助教授 (50114997)
木村 龍治 東京大学, 海洋研究所, 助教授 (20013576)
秋田谷 英次 北海道大学, 低温科学研究所, 教授 (20001654)
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Keywords | 煙型表層雪崩 / 人工雪崩実験 / 流動雪 / 連続体モデル / 粒状体モデル / 雪崩風 / 雪崩 |
Research Abstract |
1991年10月に現地観測とプロジェクト実施にあたっての打ち合せがノルウェ-で行われ、日本側からは研究代表者の前野と西村の2名が参加した。そこで、平成3年度に実施される大規模人工雪崩実験の手法・測定項目について詳細な検討が行われた。また日本の室内実験で得られた流動雪の動的特性に関するデ-タを、ノルウェ-側で開発された雪崩の連続体モデルに適用する可能性と問題点および今後の展開について議論が行われた。 1991年3月にはノルウェ-で実施されている人工雪崩実験に日本から3名の研究者が参加した。そして次年度の本実験に向けて冬期の現地状況の予察を行なうとともに、人工雪崩実験の際には、これまで現地で測定されていた衝撃圧等に加えてビデオカメラ、マイクロフォン、超音波風向風速形、気圧計、地震計等を新たに設置した。この結果、雪崩の形態と先端部の速度変化、雪崩の発生から停止までの音響学的特性、雪崩通過に伴う気圧変化、雪崩前面に発生するとされる雪崩風、地震動に関するデ-タが取得される。今回のデ-タは、翌年(平成3年度)に展開される大規模な人工雪崩実験の結果とともに、内部速度などこれまであきらかになっていなかった煙型表層雪崩の内部構造の解明に重要な手がかりを与えるものである。 一方、国内では大型低温室内で、樋の上を天然の雪や氷球を流下させる実験が進行しており、流れ内部の粒子の速度分布と変動、密度分布、底面に作用するせん断応力等のデ-タの集積と解析が進められている。さらにこの結果をもとに、雪崩の運動を記述するための粒状体モデルの構築が行われている。
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Research Products
(1 results)