1990 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
02044050
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
澤岡 昭 東京工業大学, 工業材料研究所, 教授 (40029468)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
HUDEPOHL A. ミュンヘン工科大学, 航空宇宙工学研究所, 研究員
IGENBERGS E. ミュンヘン工科大学, 航空宇宙工学研究所, 教授
田村 英樹 東京工業大学, 工業材料研究所, 助手 (30188437)
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Keywords | プラズマ加速器 / プラズマガン / 宇宙ステ-ション / 宇宙基地 / デブリス / 防護構造 / 超高速度 |
Research Abstract |
宇宙基地が打ち上げられる地上300Kmの低軌道におけるデブリス(人工破片)の数は、年々増加する傾向にある。直径1mm以下のものは、現在の二重バンパ-壁によって防ぐことができるが、1〜10mmのものを防ぐ方策はたっていない。シミュレ-ション実験において、世界最高速度に加速できる技術をもった東京工業大学と、超高速で飛しょうするモデルの速度測定とモデル加速プラズマの圧力測定において高度の計測技術を有するミュンヘン工科大学が共同研究を実施している。平成2年度においては、第一段階として、微小モデルの速度測定技術の開発を行った。特に秒速10Km以上の超高度領域に的を紋って実験を行った。従来、東京工業大学では、モデルのタ-ゲットへの到達を圧電体センサ-を使用して検出していたが、秒速8Km以上の領域では、ノイズが激しくなり、ノイズと到達シグナルの分離が困難であった。まず、東工大型のプラズマ加器の発射部のみをミュンヘン工科大学の電源システムに接続して、ミュンヘン工科大学の開発した光検出方式のセンサ-を使用して、秒速10Kmまでの速度測定実験を行った。この実験を通じて、東工大型プラズマガンに適したセンサ-へ改良を行った。次にこのセンサ-を東工大のシステムに設置して、最高速度13.8Km/sを確認した。ミュンヘン工科大学との共同研究によって、高精度で超高速度の測定技術を確立した。平成3年度においては、セラミックスと金属を組合せた防護シミュレ-ション実験を行う計画である。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] H.Tamura: "Projectile Hypervelocity Impact Simulation" The Institute of Space and Astronautical Science Report SP. SP11. 21-29 (1990)
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[Publications] 臼井 俊央: "微小隕石防護用二重薄板シ-ルド構造の研究(そのII)" 圧力技術. 28. 71-81 (1990)
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[Publications] H.Tamura: "Microprojectile Acceleration by Plasma Accelerator" Proceedings of the American Physical Society Topical Conference,Shock Compression of Condensed Matter. 993-996 (1990)