1991 Fiscal Year Annual Research Report
中性子および陽子のスピン依存構造関数の測定(偏極重陽子、陽子標的の開発と建設)
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02044065
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
堀川 直顕 名古屋大学, 理学部, 助教授 (70022697)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
TRENTALANGE ステフエン カリフォルニア大学, 物理学科, 研究員
NINIKOSKI Ta ヨーロッパ原子核研究所, 研究員
IGO George カリフォルニア大学, 物理学科, 教授
HUGHES Verno エール大学, 物理学科, 教授
沢田 昭二 名古屋大学, 理学部, 教授 (50022546)
安野 愈 名古屋大学, 理学部, 教授 (30022544)
石元 茂 高エネルギー物理学研究所, 助手 (50141974)
長谷川 武夫 宮崎大学, 工学部, 教授 (70025386)
中西 彊 名古屋大学, 理学部, 助教授 (40022735)
森 邦和 名古屋大学, 医療技術短期大学部, 教授 (70022663)
岩田 高広 名古屋大学, 理学部, 助手 (70211761)
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Keywords | スピン / スピン依存構造関数 / 偏極重陽子標的 / スピン偏極ミュ-オン / NMR |
Research Abstract |
本年度は、スピン偏極ミュ-オンとスピン偏極重陽子の深部非弾性散乱事象のデ-タ収集に成功した。この実験は1991年8月,9月と50日間の測定により,ほぼ6×10^5イベントを集めることに成功した。この時,我々が担当した偏極重陽子標的は実験期間を通じて平均28%を与え、実験成功に大きく貢献した。図1に偏極重陽子のNMR信号(偏極度決定とモニタ-用)を示す。 収集イベントは現在解析にかかっており,早ければ今秋にも世界最初の中性子のスピン依存構造関数のデ-タを報告することが可能となる。 右の図2には、事象発生が2個の偏極標的(スピン方向の異る)からのものを示すヒストグラムを示し、図3には事象の角度依存性を表すヒストグラムを示す。 角度依存性をXー依存性(X=Q^2/Mν:Qは運動量移行量、Mは中性子質量、ν(=EーE')はミュ-オンの損失エネルギ-)のデ-タとして発表するのは解析が終了した時点になると思われる。 本番の実験は1992,1993年に予定しており、今回のデ-タ収集は、本番実験の成功の目途を立てる上でも、大きな意味があった。
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