1991 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
02044079
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Research Institution | Department of Physics, Kyoto University |
Principal Investigator |
佐藤 文隆 京都大学, 理学部, 教授 (90025370)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
STOREY J.R. Univ. Auckland, Professor
坂田 通徳 甲南大学, 理学部, 教授 (60068111)
YOCK P.C.M. Univ. Auckland, Professor
藤井 善次郎 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 助手 (10022724)
村木 綏 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 教授 (70013430)
手嶋 政広 東京大学, 宇宙線研究所, 助教授 (40197778)
藤井 啓文 高エネルギー物理学研究所, 助教授 (60013439)
河辺 征次 高エネルギー物理学研究所, 助教授 (10044786)
松原 豊 東京工業大学, 理学部, 助手 (80202323)
林田 直明 東京大学, 宇宙線研究所, 助手 (50114616)
木舟 正 東京大学, 宇宙線研究所, 助教授 (40011621)
永野 元彦 東京大学, 宇宙線研究所, 教授 (00013384)
政池 明 京都大学, 理学部, 教授 (40022587)
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Keywords | 超新星 / SN 1987A / 超高エネルギーガンマ線 / カウンタ-・アレイ / 中性子星 / マゼラン星雲 / エジェクタ |
Research Abstract |
爆発まもない超新星を高エネルギーγ線の検出器で観察すれば高エネルギー粒子発生の有無を確認できる。我々はオークランド大学の研究者達の協力を得てニュージーランド南島のブラックバーチ山の頂上近くの斜面で超高エネルギーガンマ線の観測を行った。75TeV以上のエネルギーのγ線の測定はシンチレーション・カウンター・アレイを用いて行われ、4×10^<ー4>cm^<ー2>sec^<ー1>以下であることがわかった。また1TeV〜100TeVのγ線の観測には凹面鏡3台を用いてチェレンコフ光の検出を行い、3TeVの以上のγ線が5×10^<ー12>cm^<ー2>sec^<ー1>以下であることを確認した。これは、世界で最も観測の下限値が低く、パルサーでの宇宙線粒子の加速理論に強い制限を与えた。最近超新星1987Aの残骸核を取り囲むリングの存在が確認され、さらに1991年7月頃より超新星1987Aの中心残骸核と外部のリングの間から電波が観測されはじめた。これは宇宙線の加速がこの領域で起こっているものと考えられている。これらよりの超高速エネルギーγ線が我々の装置で受信される事が期待される。最近はSN1987A以外の南天の星からガンマ線源の探索を行っている。1991年Cen A,Vela Xー1,Cen Xー3及びCir Xー1についてはガンマ線の強度の上限値が求められた。またBLIに関してはδ=-62.3゚,RA=174.3゚の方向に3.4σのピークを観測したが、更に詳しい解析を必要としている。この観測でチェレンコフ光の斜め入射による100TeV領域のγ線の検出有効面積の拡大や鏡とカウンター・アレイの同時計測による方向決定較正法が確立された意義も大きい。また月の影を用いて検出器の角度分解能を較正する方法を初めて開発した。これまでの観測によって初期の目的は既に達成したが、今後3年間観測を続ける予定である。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] W.H.Allen: "Search for TeV Gamma Ray Emission from Cen A,Vela X-1,Cen X-3 and Cin X-1" Proc.of 22nd International Conference on Cosmic Rays. 1. 344-347 (1991)
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[Publications] W.H.Allen: "Survey of UHE Gamma Ray Sources in the Magellanic Clouds" Proc.of 22nd International Conference on Cosmic Rays. 1. 368-371 (1991)
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[Publications] W.H.Allen: "Search for UHE Gamma Ray Emission by Southern Objects" Proc.of 22nd International Conference on Cosmic Rays. 1. 376-379 (1991)
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[Publications] W.H.Allen: "Survey of UHE Gamma Ray Sources in Southern hemisphere" Astisphysical Journal.
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[Publications] W.H.Allen: "Search of UHE Gamma Ray from SN 1987A" Physical Reveiw.