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1990 Fiscal Year Annual Research Report

粥状動脈硬化発症機構に関する研究

Research Project

Project/Area Number 02044081
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

北 徹  京都大学, 医学部, 教授 (60161460)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) CHAIT Alan  ワシントン州立大学, 医学部代謝学教室, 教授
GOLDSTEIN Jo  テキサス州立大学, 医学部分子遺伝学教室, 教授
成宮 周  京都大学, 医学部, 助教授 (70144350)
長野 豊  京都大学, 医学部, 助手 (80228048)
Keywordsマクロファ-ジ / 酸化LDL / モノクロナ-ル抗体 / 平滑筋細胞 / 粥状動脈硬化 / 家族性高コレステロ-ル血症
Research Abstract

我々は、粥状動脈硬化発生機序についての研究を主に家族性高コレステロ-ル血症モデルWHHLウサギを用いて行っている。今年度は、抗酸化LDL抗体を用いてWHHLウサギ病変部に、酸化LDLの存在、およびその様式をChait博士と共同で検討し、病変部に、確かに酸化LDLが存在することを証明することができた。また、抗LDL抗体を用いて同病変部を検索すると、LDLの存在様式が酸化LDLのそれとは異なることが明らかになった。さらに、抗酸化剤であるプロブコ-ル投与により、病変の抑制がなされた群と、薬剤非投与群のWHHLウサギの同一部位で、しかも病変が存在する部位に関して、抗マクロファ-ジ抗体、抗平滑筋細胞抗体を用いて、マクロファ-ジ、および平滑筋細胞由来の泡沫細胞の分布について検討したところ、プロブコ-ル投与群においては、マクロファ-ジ由来の泡沫細胞がほとんど存在しないことが明らかになった。このことは、プロブコ-ルがマクロファ-ジのリクル-トに関与している可能性を示唆するものである。本年5月号のArteriosclerosisに掲載予定である。さらにマクロファ-ジの泡沫化の機序については、1つはLDL受容体の変異型であるWHHLウサギ由来の受容体が、βーVLDLを取り込み、泡沫化することが明らかになった。これとは別に、酸化LDLはこれに特異的な受容体を介してマクロファ-ジを泡沫化するか、あるいは従来から言われているアセチルLDL受容体を介する両方の機序で泡沫化することを明らかにすることができ、現在この機序が他の細胞についても当てはまるか否か、またその取り込みの詳細につき、分子レベルで解析中である。

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Published: 1993-08-11   Modified: 2016-04-21  

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