1990 Fiscal Year Annual Research Report
石炭埠頭における荷役運搬システムの最適設計法に関する研究
Project/Area Number |
02045015
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Research Institution | Nagaoka University of Technology |
Principal Investigator |
伊藤 廣 長岡技術科学大学, 工学部, 教授 (40115100)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金 淳 大連理工大学, 工学部, 助手
徐 強 大連理工大学, 工学部, 講師
張 杰威 大連理工大学, 工学部, 助教授
傅 東明 大連理工大学, 工学部, 教授
永沢 茂 長岡技術科学大学, 工学部, 助手 (40198312)
阿部 雅二朗 長岡技術科学大学, 工学部, 助手 (60212552)
丸山 暉彦 長岡技術科学大学, 工学部, 教授 (30016646)
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Keywords | Operations Research / 荷役運搬システム / 最適設計法 / 石炭埠頭 |
Research Abstract |
石炭埠頭の荷役運搬システムの最適設計をOperations Researchに基づいて行うために必要なシュミレ-ションモデルの母体を作成した。これの特徴は、荷役運搬機械各部の仕様変更に対するシステムの運営コスト変動を評価できることである。このモデルは現在中国にある石炭埠頭のシステム管理、改良設計を行うことを目的として作成された。今後はさらに、中国に将来建設予定の石炭埠頭に、わが国の最新鋭荷役運搬システムを導入した場合にも適用可能なように発展させるため、次のような調査研究を行い資料収集を行った。 世界的にも最新の荷役運搬システムを備えたわが国の石炭埠頭の代表例である千葉コ-ルセンタ、苫小牧東コ-ルセンタ、中部電力碧南火力発電所揚運施設、九州電力松浦火力発電所揚運炭施設及び宇部沖の山コ-ルセンタなどの現地調査、ならびにその管理運営に従事している技術者との討論より、次の事が明らかになった。 1.荷役運搬システムには、コンピュ-タ、TV監視装置、各種センサを用いた自動運転がかなり導入されている。 2.連続式アンロ-ダ、密閉式パイプコンベア、自動散水設備等によって荷役運搬の高能率化及び炭塵飛散による公害発生の防止対策が実施されている。 このように自動化、高能率化をはかり、環境保全対策にも力を入れたシステムが実働状態にあるが、わが国では石炭需要がさほど大きくなく、埠頭への入出船状態が過密になることは少ないため、その状態制御も含めた総合的システム設計及び管理、運営を行っている実例はいくらかある程度である。しかし、天候の影響等による入船待ち等の事態が発生することがあり、今後予想される石炭需要の増大に備えて、既に過密状態にある中国の状況を考慮した総合的なシステム設計及び管理、運営が必要である。
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