1990 Fiscal Year Annual Research Report
タイ東北部における栽培植物のバイオテクノロジ-による改良
Project/Area Number |
02045031
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
岩政 正男 佐賀大学, 農学部, 教授 (40039334)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
KAMOL Lertra コンケン大学, 農学部, 助教授
PORNTIP Wong コンケン大学, 農学部, 助教授
SANIT Luadth コンケン大学, 農学部, 助教授
POMPIMON Sur コンケン大学, 理学部, 講師
PISAN Sirith コンケン大学, 農学部, 助教授
PITOOL Kitpo コンケン大学, 農学部, 助教授
谷本 静史 佐賀大学, 農学部, 助教授 (20217152)
仁藤 伸昌 佐賀大学, 農学部, 助教授 (80015809)
田代 洋丞 佐賀大学, 農学部, 助教授 (20039340)
高木 胖 佐賀大学, 農学部, 教授 (30039341)
佐古 宣道 佐賀大学, 農学部, 教授 (20038219)
宮崎 貞巳 佐賀大学, 農学部, 教授 (40039326)
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Keywords | タイ東北部 / Biotechnology / Virusーfree / 大量増殖 / モノクロナ-ル抗体 / 栄養繁殖性植物 / サトイモ / 野生種 |
Research Abstract |
岩政は8月下旬にタイ国に派遣され,今後3年間に亘る研究の実施計画についてタイ側研究者と打合せ,派遣及び招へい計画を決定した。また,タイ東北部における農業生産やコンケン大学の農業研究を調査し,土壌が瘠薄で生産性が低いというこの地域でも,メコン河流域や南部地方には豊かな農業が展開されていること,生産性の低いコンケンやウドンタニ地方でも計画中の灌漑事業により沃野と化し得ること,またBiotechnologyなどの先端技術だけでなく交雑育種などの従来の品種改良法もゆるがせにできないなどの知見を得た。 Biotechnologyの農業生産への利用には,パパイヤなどの栄養繁殖性作物のVirusーFree系統の作出と大量増殖が効果的である。そこで本研究の促進のため,Pompimon Suriyajantratoryを招へいし,谷本や仁藤が技術移転を行った。なお,タイ国では皆無に近い遺伝子レベルの研究の技術導入について討議した。次年度は,谷本を派遣し,これらの事項に関する共同研究の推進をはかる。 佐古のモノクロナ-ル抗体による病害ウイルスの診断はこの分野の最先端の研究で,熱帯のウイルス防除に大きく寄与すると期待されている。Pisan Sirithornはパパイアなどのウイルスを研究しており,この研究に強い関心をもっていた。12月に招へいされ本研究を手がけたが,本計画の招へい期間は短か過ぎるため,あらためてJSPSの招へいを受けて,平成3年3月より共同研究を行っている。 宮崎はバンコック及びチェンマイを中心とする地域でサトイモの野生種や栽培種の生態を調査し,極めて興味深い野生種の存在を確認した。サトイモの進化や品種改良に関する貴重な材料と思われるが,タイ国では野生種の国外持出しは厳禁である。そこで本研究をコンケン大学と共同で行うため,Pitool Kitpowsonyを招へいし,研究手法の移転を行った。
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