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1990 Fiscal Year Annual Research Report

ソシュ-ル言語学とロマンス言語学

Research Project

Project/Area Number 02045042
Research InstitutionWaseda University

Principal Investigator

菅田 茂昭  早稲田大学, 語学教育研究所, 教授 (10063570)

Keywords言語学 / ロマンス言語学 / ソシュ-ル / 20世紀の言語理論 / 少数派ロマンス語 / イタリア諸方言 / サルジニア語 / 基礎語彙
Research Abstract

早稲田大学・ロ-マ《ラ・サピエンツァ》大学間交換協定[昭和61年締結]に基づく共同研究計画(言語学部門およびロマンス言語学部門)を継続発展させることを目標とした。
ソシュ-ル言語学部門:ロ-マ大学において、ソシュ-ル言語学の国際的権威T・マウロ教授とともに,ソシュ-ル言語理論の再検討に着手し,こんにちのあらゆる言語理論におけるソシュ-ルの現代性を認識し,主張すべきことを検討した。ソシュ-ル言語理論に関しては,その普及版で知られる,いわゆる2分法の真の意図の追求,また構造主義を一般に理解されているように歴史主義と2律背反させるべきではないとの結論にも達することができた。なお,デ・マウロ教授招へいにより,公開講演会を2度開催(「ソシュ-ル と意味理論」平成3年3月23日,於早稲田大学;「ソシュ-ルと記号学」3月28日,於学習院大学)し,ソシュ-ル言語理論は普版以外の手稿原資料によってこそ解明されるものであることを確認した。研究成果は順に発表する予定である。
ロマンス言語学部門:ロ-マ大学A・ロンカリア教授の指導および協力をえて,主要言語中心のロマンス言語学から少数派ロマンス語(サルジニア語,カタルニア語などの)をも含めたロマンス言語学の方法論の確立を検討する。研究代表者はその目的のため,サルジニア語の現地調査に着手し,すでに第19回国際ロマンス語学会(1989)にてその一部を発表しているが,今年度は同じく3人称単数の動詞語尾の歴史的保守性の追跡調査とともに,サルジニア島中部のヌオロを中心にサルジニア語に特有の1K1の口蓋化を拒む特性に,イタリア語化の波がいかに強力に迫りつつあるかを追求し,さらに基礎語彙の分方言差についても調査を進めたことを報告いたします。

  • Research Products

    (7 results)

All Other

All Publications (7 results)

  • [Publications] 菅田 茂昭: "海外の言語学(イタリア)" 月刊言語(大修館書店). 20ーNO.2. 125-127 (1991)

  • [Publications] 菅田 茂昭: "「ソシュ-ル意味理論」T・デ・マウロ教授講演会のお知らせ" 月刊言語(大修館書店). 20ーNO.4. 131- (1991)

  • [Publications] 菅田 茂昭: "ロマンス語における口蓋化の問題点ーイタリア語・サルジニア語を中心に" ロマンス語研究(日本ロマンス語学会). 24. (1991)

  • [Publications] 菅田 茂昭: "イタリアの言語学" 三省堂言語学辞典. 4. (1992)

  • [Publications] 菅田 茂昭: "新言語学派(M.バルトリの空間言語学)" 三省堂言語学辞典. 4. (1992)

  • [Publications] 菅田 茂昭: "サルジニア語1500語" 大学書林, 100 (1991)

  • [Publications] 菅田 茂昭: "ソシュ-ル一般言語学講義 仏日英伊(西)対訳" 大林書林, 300 (1992)

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Published: 1993-08-11   Modified: 2016-04-21  

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