1990 Fiscal Year Annual Research Report
ニュ-トリノ振動によるタウニュ-トリノの質量の測定
Project/Area Number |
02102003
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
丹羽 公雄 名古屋大学, 理学部, 助教授 (60113445)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
丹生 潔 名古屋大学, 名誉教授 (50013363)
中村 光廣 名古屋大学, 理学部, 助手 (90183889)
星野 香 名古屋大学, 理学部, 助手 (70022738)
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Keywords | エマルション / ニュ-トリノ振動 / ダ-クマタ- |
Research Abstract |
本研究では原子核乾板を大量に使用する。使用する原子核乾板は、乳剤で購入し塗布して乾板となしニュ-トリノビ-ムの照射完了して現像を終えるまで約2年間を要する。この間に品質の劣化があってはならない。温度を下げれば劣化は防げるが、出来るだけニュ-トリノビ-ムの照射直前に塗布して原子核乾板を作成するのがよい。本年度は保存条件を詳しくしらべ乾板作成の予定のつめと準備をおこなった。 また本実験はシンチレ-ションファイバ-という新しい検出器を大量に使う。この検出器は直径50μmの太さのシンチレ-ションファイバ-をシ-ト状に混乱なく並べ、6層分積み上げて厚さ3mm大きさ150*150cm^2のシ-ト状検出器に仕上げる。本年度はシンチレ-ションファイバ-からシ-トに組み上げる装置を試作した。直径500cmの溝を堀ったドラムに第1層、第2層、・・と順に張力を強くしつつ巻いて積み上げる方法で、平面性のよい満足のいくシ-トができることを確認した。現在は本番用の直径100cmのドラムを使い、張力、ファイバ-の送りだしと巻き取りなど全てをコンピュ-タ-で制御する装置を設計中である。秒速2m以上で巻いて行ける装置となる予定であり、2000kmの使用予定量を総て巻き上げるのに半年以内で終わる。 現有のエマルション自動解析装置の改良をおこなった。 CERNのニュ-トリノビ-ムは1992年と1993年と2年に渡り使える予定でいる。
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