1993 Fiscal Year Annual Research Report
ニュートリノ振動によるタウニュートリノの質量の測定
Project/Area Number |
02102003
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
丹羽 公雄 名古屋大学, 理学部, 助教授 (60113445)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
丹生 潔 名古屋大学, 名誉教授 (50013363)
中村 光廣 名古屋大学, 理学部, 助手 (90183889)
星野 香 名古屋大学, 理学部, 助手 (70022738)
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Keywords | ニュートリノ振動 / ニュートリノ質量 / タウニュートリノ / ダークマター / エマルション / シンチレーションファイバー / 素粒子実験 |
Research Abstract |
1990年から始まったこのニュートリノ振動の計画も大変順調に進み1993年11月には原子核乾板ターゲットを除く実験装置の全体を完成させた。 この間、シンチレーションファイバー、大口径イメージインテンシファイアー、大型原子核乾板の塗布技術など、この間の実験装置開発で得た技術上の成果を日本物理学会、IEEE国際会議で発表し、また論文にまとめてきた。 1993年11月には2週間だけニュートリノビームの試験照射も行った。現在この試験照射で得たデーターの解析をしているが、1994年4月15日からの本番のニュートリノ照射が問題ないことを確認した。 原子核乾板の解析装置の改良と関連する解析を行い得られた結果を論文にまとめるかたわら、ニュートリノ解析の為の準備をすすめた。 現在は写真乳剤を使って原子核乾板ターゲットの製作中であり、4月の始めに完了して実験装置に組み込み、1994年4月15日から2年間のニュートリノの照射を行う。 1994年11月には照射の終わった原子核乾板の一部を取り出して解析をスタートし、1995年3月には限られた統計の範囲ではあるが一定の物理の結果を議論する予定である。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] K.Teraoka: "Radiation damage test of position sensitive scilicon detectors." Nucl.Inst.Meth.A324. 276-283 (1993)
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[Publications] S.Aoki: "Observation of the muonic decay Ds^+→μ^+ν" Prog.Theor.Phys.89. 131-138 (1993)
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[Publications] K.Kodama: "Observation of D→ρ(770)μν" Phys.Lett.B316. 455-462 (1993)
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[Publications] K.Kodama: "A study of the semimuonic decays of the Ds." Phys.Lett.B309. 483-491 (1993)