1990 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
02152078
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
濱田 勝友 広島大学, 原爆放射能医学研究所, 助手 (00136144)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
横路 謙次郎 広島大学, 原爆放射能医学研究所, 教授 (70034618)
丹羽 太貫 広島大学, 原爆放射能医学研究所, 助教授 (80093293)
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Keywords | U5 RNA / clastogenic activity / chromosome aberration / cell transformation |
Research Abstract |
核内小分子U5 RNA(U5)のcDNAfragmentを3個に分解し化学合成を行ない、それぞれをpGEM3 vectorに挿入後、in vitro transcriptionを行なった。各々のtranscript 3Y1細胞にtransfectし、染色体異常誘発能を検討した。U5の二次構造におけるfirst stemの3'側後半部分にその活性を認めた。誘発された染色体異常はchromatid typeのgap、break及びexchangeであった。 ^3Hラベルした当部分RNAのtransfectionにより、誘発されたgap領域に一致して銀粒子が認められた。DNAreplicationを通して、宿主DNAと当部分RNAの結合が示唆された。 一方では、expression vector、pSVneoHMTIIに挿入し、細胞内でのRNA発現を行なった。vector導入の一定期間の後、細胞のmorphological transformationを観察した。形質転換細胞は高率に染色体異常を有した。RNA塩基配列自体に染色体異常誘発能の責任があると考えられ、3'側後半部分を構成するpurine ribonucleotide stretch、5'GGAGAGGAA 3'がその活性部分であると判断された。in vitro transcription系を用いて、purine oligoribonucleotideはmetalーion catalyzed cleavageに高感受性であることが示された。このreactionにより、切断部分においてAdenosine及びGuanosine 2',3'ーcyclic phosphateが生成された。 【考察】以上の成績より、U5の部分RNAは細胞内で宿主DNAとbandし、selfーcleavageによりDNA elongationを遅延ないし阻止するものと考えられる。
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Research Products
(1 results)