1990 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
02202109
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
中村 英夫 東京大学, 工学部, 教授 (10013111)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 潤二郎 慶応義塾大学, 環境情報学部, 教授 (30051410)
松尾 友矩 東京大学, 工学部, 教授 (80010784)
二瓶 好正 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (10011016)
内藤 正明 国立環境研究所, 地域環境研究グループ, 部長 (40101042)
川上 秀光 芝浦工業大学, 新学部開設準備室, 教授 (20010671)
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Keywords | 都市の広域化 / 環境計画 / 都市社会基盤システム / 都市人工空間 |
Research Abstract |
本研究は都市広域化のもたらす環境影響を、都市圏全域という巨視的な視点から、都市の人工的な小空間における生活環境という微視的な立場まで多面的に調査し、そこで起こりつつある現象を解明し、それへの対策を見い出し、提言へとつなげようとするものである。全体研究は、A.広域都市圏の環境計画、B.都市の広域化に伴う環境影響、C.都市社会基盤システムのもたらす環境影響とその改善、D.都市人工空間の環境評価、という4つの部門から構成される。本研究グル-プ(基礎班)は、このような都市環境の対する総合的な研究を十分な成果をうるよう導くために組織され、研究内容の調整、研究成果報告会の開催、研究成果のまとめ等を主な業務としている。 本年度においては全体会合を多数開催して研究計画の調整と確立に務めるとともに、以下のような諸活動を通してこのような大組織かつ学際的な共同研究の円滑な遂行とその社会的還元を図った。 1)研究成果報告会を開催し、環境問題研究者や自治体・民間企業の実務者との議論を積極的に行うと共に、各研究の相互理解と研究計画の確認、調整に務めた。共同研究においてはその各段階において各自の研究を整理、報告し、研究内容や問題点に関する情報交換を行っていくことが不可欠であり、このような報告会の開催は次年度以降も計画している。 2)共同研究で利用する大量かつ多様なデ-タの管理、処理、交換等を効率化するため、ワ-クステ-ション及び地理情報システムを数セット購入し、そのネットワ-ク化を通してこれらの共同利用体制を構築した。 3)各研究者のこれまでの実績や本研究での成果を社会に還元するため、都市環境問題やそれへの対策について体系的に論じた書物の出版を計画し、その具体的内容及び執筆方針を決定した。これにより、今後の共同研究における相互理解と目標設定の一層の明確化の一助ともなる。
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