1990 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
02202139
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Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
茅原 一之 明治大学, 理工学部, 助教授 (80111566)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
迫田 章義 東京大学, 生産技術研究所, 講師 (30170658)
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Keywords | 流域水質管理 / エキスパ-トシステム / 自然浄化機能強化 / 汚濁負荷表計算 / 自然浄化シミュレ-ション |
Research Abstract |
湖沼河川系、沿岸海域系、地下水系等の流域への人為起源物質、栄養塩類の流入は水素の汚濁、流域の富栄養化現象を、国内でも全国的規模で、また諸外国でも各所で引き起こしている。これらの汚濁、富栄養化現象について、本研究の代表者らはすでにダム湖等を対象に、負荷発生河川での浄化,湖沼内富栄養化を、システム構造として把握し,パソコン上でエキスパ-トシステムとして構築し、シミュレ-トを行なった。流域における負荷削減においては,種々の場において自然浄化機能を強化活用することが必要と思われる。計画研究において、種々の自然浄化機能の強化技術の定量的評価がなされるが、その知見を上記システムに組み込み,自然浄化機能強化技術メニュ-から、場の特性に応じた技術を選択するシステムを、知識工学的手法を利用して、パソコン上に構築するのが、本研究の目的であった。既開発のエキスパ-トシステムは,各種発生源よりのN、P、CODの発生負荷量計算と、河川でのその特性に応じた浄化の推測計算および湖の富栄養化シミュレ-ションが可能であり、本研究において各種の自然浄化機能強化策をこのエキスパ-トシステムに組み込む可能性を検討した。まず森林における浄化能強化策および水田、水路における浄化策および各種排水処理対策についてはその効果を負荷量計算において評価することとした。河川における強化策と地下浸透浄化は河川モデルに組み込むこととした。さらにダムにおける方策と湖沼岸、入口等での方策は湖のモデルに組み込むこととした。これらのエキスパ-トシステムの発展的開発とともに、エキスパ-トシステム自身の入出力の簡易化,グラフィク化による認識容易化をめざして、デジタイザ-の利用,マッキントッシュコンピュ-タへの移植等を進めた。
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[Publications] M.Suzuki: "Development of Dialog System Model for Eutrophication Control between Discharging Fiver Basin and Receiving Water BodyーCare study of lake Sagami (JAPAN)ー" Wat.Sci.Tech. 21. 1821-1824 (1989)
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[Publications] K.Chihara: "Development of Expert System for Eutrophication Control in a closed Water Body" Water Pollution Research and Control. 139-142 (1990)
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[Publications] M.Okada: "Development of a Personal computerーBased System to Support BasinーWide Management of Water Quality in Lakes and Rivers" Water Matex '91. (1991)
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[Publications] 服部 明彦: "湖沼汚染の診断と対策" 日刊工業新聞社, 271 (1988)