1990 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
02202141
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
落合 仁司 同志社大学, 経済学部, 助教授 (40152516)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森際 康友 名古屋大学, 法学部, 教授 (40107488)
仲上 健一 立命館大学, 経営学部, 教授 (10109077)
郡嶌 孝 同志社大学, 経済学部, 教授 (70066306)
今田 高俊 東京工業大学, 工学部, 教授 (00107517)
武部 啓 京都大学, 医学部, 教授 (10028318)
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Keywords | 不確実性 / 持続可能な開発 / 地球環境 / 社会的意思決定 / 環境開発税 |
Research Abstract |
地球規模の環境変動というリスクを、社会的・経済的・政治的にいかに制御するか?という課題に対して具体的に検討すべき点は、1,不確実性下における環境政策をめぐる社会的決定の方法 2,「持続可能な開発」の可能性 3,環境リスクと社会認識の変容の三点である。 本研究計画全体としては、研究の現段階における到達点をサ-ベイするために、系統的なヒアリングを次の内容で計四回実施した。第一回 地球温暖化メカニズムにおける不確実な要因について〔国立環境研究所 西岡 秀三〕,第二回 環境に関する社会的認識のひとつの在り方としての生活環境主義〔関西学院大学社会学部 鳥越 之〕,第三回 「持続可能な開発」概念の生成と現況〔環境庁地球環境部 加藤 久和〕,第四回 地球環境問題に対するNGOの関わり方〔グリ-ンピ-ス英国科学部ジェレミ-・レジェット〕 また、不確実性下における持続可能な開発の実例研究として、知床自然公園開発の現地調査を実施した。 研究分担者は、以下の課題について研究を実施し、人体影響領域(N2)研究発表会要旨及び別紙抄録に報告されているような成果を得た。 太陽光紫外線の人体影響のオゾン層破壊による増大(武部 啓),不確実性下における持続可能な開発(落合 仁司),人間環境共生システムにおける合意形成(仲上 健一),地球環境論の理論的枠組みの模索(今田 高俊),不確実性の下での社会的意思決定(橋爪 大三郎),社会認識の変容(正村 俊之),環境リスクの人体影響に関する社会的決定(大澤 真幸)
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[Publications] 郡嶌 孝: "市民運動とエコライフー消費主義と生活主義" 環境情報科学. vol.19,No.4. 13-19 (1990)
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[Publications] 仲上 健一: "人間と環境の共生システム" 国際公共経済学会 第5回 研究大会報告要旨(1990年12月15・16日). 23-31 (1990)
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[Publications] 大澤 真幸: "環境の倫理と資本主義の精神" 現代思想(青土社). vol.18,No11. 143-155 (1990)
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[Publications] 落合 仁司: "不確実性下における持続可能な開発" 平成2年度 人体影響領域(N2)研究発表会報告書(平成3年1月10日・11日). (1991)