1990 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
02202144
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
浅野 直人 福岡大学, 法学部, 教授 (90078494)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
花木 啓祐 東京大学, 工学部, 助教授 (00134015)
新井 健 立命館大学, 国際関係学部, 助教授 (60126266)
森田 恒幸 国立環境研, 地球環境研究グループ, 総合研究官 (80101054)
藤村 貞夫 東京大学, 工学部, 教授 (30010961)
林 良嗣 名古屋大学, 工学部, 助教授 (00133091)
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Keywords | 遠隔計測デ-タ / 環境指標 / エネルギ-消費 / 経済発展 / 都市規模 / 環境資源勘定 / 国際比較 |
Research Abstract |
1 都市への人口集中・都市の広域化に伴う急激な環境変化について、その時系列的変化を把握し、その特性を明らかにし、国際比較に資することを目指す研究の一年目の成果として、次のような結果を得た。 2(1)遠隔計測デ-タによる土地被覆の遷移過程把握について、カテゴリ-数を多く求めることはできないにしても大まかな遷移を知ることが可能であることが明らかになった。今後、自動化処理によって処理時間の短縮を図ることとしたい。(2)資料の乏しい途上国における環境状態把握のため、エネルギ-使用量の原単位と都市基本デ-タによる推計の手法について、まず日本国内デ-タによって検討した結果、デ-タ入手可能な地域についてはその応用の目処が立った。(3)都市の発展段階と環境変化を各種の経済統計資料を加えて検討することにより、経済発展の段階による座標を移動させた比較検討によって、変化傾向を国際比較する手掛かりを得、さらに途上国を含めたデ-タ入手のための情報ネットワ-クを構築した。(4)広域都市圏の環境変化を社会・経済デ-タをも取り入れたモデルによって分析検討する手法を開発し、国内及び1〜2の海外都市についてその応用を試みた。またモデルの応用のためのデ-タベ-スの構築にも取り組んだ。(5)都市圏の環境変化の地球温暖化についての影響モデルの構築のため、国別の影響モデルの構築を行い、あわせて、環境資源勘定に関する研究レビュ-による評価体系の設計を行った。 3 平成2年度は、今後の研究の展開のための基礎的作業を中心とし、国際比較検討の手法開発に努め、主に国内デ-タによってモデル設計や実用性の検証を行った。次年度は初年度開発したモデル等を海外諸都市について適用する作業をすすめ所定の成果を得たい。
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[Publications] 浅野 直人: "「都市の広域化と環境変化の国際比較分析の視点」" N3シンポジウム講演集. 37-39 (1991)
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[Publications] 藤村 貞夫 他: "「高感度高分解能画像化分光センサの開発」" 第51回応用物理学術講演会予稿集. 1. 52 (1990)
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[Publications] 花木 啓祐: "「都市の諸活動に起因するエネルギ-消費量の推計」" 環境システム研究. 18. 107-111 (1990)
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[Publications] 林 良嗣: "「西ドイツ土地政策とその効果ー我が国との比較」" 住宅金融月報. 5. 12-19 (1989)
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[Publications] 森田 恒幸: "「地球気候安定化と経済的手段」" 季刊環境研究. 22. 92-102 (1990)
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[Publications] 新井 健: "「都市の広域化分析のための都市圏モデル」" 環境科学シンポジウム1990年会講演要旨集. 137-138
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[Publications] 環境庁地球環境経済研究会(森田 恒幸ほか): "地球環境の政治経済学" ダイヤモンド社, 232 (1990)