1990 Fiscal Year Annual Research Report
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02202253
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Research Institution | Osaka Prefectural Institute of Public Health |
Principal Investigator |
堀 伸二郎 大阪府立公衆衛生研究所, 食品衛生部, 主任研究員 (90192319)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高木 康博 大阪府立公衆衛生研究所, 公衆衛生部, 主任研究員 (20192148)
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Keywords | ポリ塩化ジベンゾーPーダイオキシン / ポリ塩化ジベンゾフラン / 免疫応答 / IgM / IgG / マウス / in vitro / 毒性評価 |
Research Abstract |
環境中に存在するPCDDs/PCDFs混合物の免疫毒性をマウス培養細胞を用いて評価するin vitro assayを開発し、この方法を用いて環境試料中のPCDDs/PCDFs混合物の免疫毒性評価を試みた。 <PCDDs/PCDFsの分析>___ー:5種類の環境試料からPCDDs/PCDFsを分取・精製し、HRGC/HRMSでその異性体組成比を測定した。No.1,2からはPCDDs及びPCDFsが検出され、主成分はPeCDFsであった。一方、No.3,4,5からはPCDFsだけが検出され、主成分はTCDFsであった。また、Nordicモデル(相対毒性係数)によるこれらのPCDDs/PCDFs混合物100ngの2,3,4,7,8ーPeCDF毒性相当量は、11.3ng(No.1),8.48ng(No.2),5.12ng(No.3),4.50ng(No.4),5.82(No.5)であった。<in vitro assay>___ー:2,3,4,7,8ーPeCDFの用量ー反応関係は10ng〜100ngの間で直線関係が得られた。本試験法(in vitro assay)はin vivo assayに比べて約1/100の試料量で、しかも迅速かつ簡便に免疫毒性を検索できる方法である。<PCDDs/PCDFs混合物の毒性評価>___ー:in vitro assayを用いて各PCDDs/PCDFs混合物の毒性評価を試みた。その結果、各PCDDs/PCDFs混合物100ng当たりの免疫毒性はそれぞれ12.6ng(No.1),7.0ng(No.2),6.4ng(No.3),5.4ng(No.4),6.8ng(No.5)の2,3,4,7,8ーPeCDFに相当した。これらの値はNo.2(7.0ng)を除いてnordicモデルで算出された値(2、3、4、7、8ーPeCDF毒性相当量)よりも高い値であった。 Nordicモデルを用いてPCDDs/PCDFs混合物の免疫毒性を評価することの適否を判断するにはなを多くのDataの蓄積が必要である。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 堀伸 二郎、高木 康博、油田 悟志: "微量有害物質の毒性評価に関する研究" 大阪府立公衛研所報 食品衛生編. 21. 33-37 (1990)
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[Publications] Shinjiro Hori,Takahiro Nishimune: "Immunotoxicity Evaluation of PCDDs and PCDFs in the PCB used in the Condenser of Fluorescent Light and KCー300" Chemosphere.
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[Publications] Shinjirou Hori,Yasuhiro Takagi: "Immunotoxicity of PCDDs/PCDs Mixture Present in the Oil Causing Yusho and Fly Ash" Arch.Environ.Contam.Toxicol.