1990 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
02208106
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Research Institution | National Institute of Special Needs Education |
Principal Investigator |
山下 皓三 国立特殊教育総合研究所, 重複障害教育研究部, 部長 (30166673)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐々木 正人 早稲田大学, 人間科学部, 講師 (10134248)
川村 秀忠 秋田大学, 教育学部, 教授 (30000277)
上野 一彦 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (20012578)
井原 栄二 愛媛大学, 教育学部, 教授 (10036163)
天野 清 中央大学, 文学部, 教授 (00000414)
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Keywords | 児童期 / コミュニケ-ション障害 / 教育指導の場 / 環境条件 |
Research Abstract |
本研究は,特殊教育諸学校小学部及び小学校特殊学級に在籍する心身障害児を対象に,主として教育指導の場において,彼らとのコミュニケ-ションがより効果的に成立するための環境条件について検討した。 視覚障害児については,かかわり手がどのように音声言語情報を与えることにより正確にかかわり手の意図を伝達できるかを検討した。 聴覚障害児については,通常学級への適応過程においてコミュニケ-ションの果たす役割,聴覚障害児のためのテレビ番組における字幕挿入方法について検討した。 精神薄弱児については,母子関係への教師のかかわり方,絵カ-ドや身振り等ノンバ-バルな手段をつかってかかわり手の意図を伝える方法,集団における有効な指示の出し方について検討した。 肢体不自由児については,授業におけるメッセ-ジの伝達方法,及びコミュニケ-ション・エイドを利用した指導法について検討した。 情緒障害児については、自閉症児の能動的な行為を促すためのかかわり手のあり方,援助の仕方について検討した。 重度・重複障害児については、コミュニケ-ション関係の形成を図るために,活動の場,伝達内容,伝達手段という観点から検討した。 学習障害児については、その診断及び評価の方法,ならびにその診断・評価に基づく指導方法について検討した。 また、全障害にかかわる観点として,障害のある子どもとその父兄にかかわる教師のあり方,及びノンバ-バルなやりとりが人間のコミュニケ-ションにおいて持つ意味とその障害児教育における有効性について検討した。
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[Publications] 山下 皓三: "児童期におけるコミュニケ-ション障害の研究" 文部省科学研究費補助金重点領域研究「コミュニケ-ション障害児の診断と教育に関する研究」平成2年度 研究成果発表会 発表論文集. 51-52 (1991)
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[Publications] 志村 洋: "視覚障害児の学校生活場面におけるコミュニケ-ション行動と情報伝達の効率性に関する検討" 文部省科学研究費補助金重点領域研究「コミュニケ-ション障害児の診断と教育に関する研究」平成2年度 研究成果発表会 発表論文集. 53-54 (1991)
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[Publications] 篠原 吉徳: "精神遅滞児のコミュニケ-ション障害に関する研究ーコミュニケ-ションが成立する要因の分析ー" 文部省科学研究費補助金重点領域研究「コミュニケ-ション障害児の診断と教育に関する研究」平成2年度 研究成果発表会 発表論文集. 57-58 (1991)
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[Publications] 渡邉 章: "コミュニケ-ション・エイドを利用した肢体不自由児の指導法に関する研究" 文部省科学研究費補助金重点領域研究「コミュニケ-ション障害児の診断と教育に関する研究」平成2年度 研究成果発表会 発表論文集. 61-62 (1991)
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[Publications] 小山 創: "通級制情緒障害学級における自閉症児のコミュニケ-ション指導の検討" 文部省科学研究費補助金重点領域研究「コミュニケ-ション障害児の診断と教育に関する研究」平成2年度 研究成果発表会 発表論文集. 63-64 (1991)
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[Publications] 川住 隆一: "重度・重複障害児とのコミュニケ-ション関係の形成についてー主として係わり手の対応と場の吟味ー" 文部省科学研究費補助金重点領域研究「コミュニケ-ション障害児の診断と教育に関する研究」平成2年度 研究成果発表会 発表論文集. 65-66 (1991)