1990 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
02224101
|
Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
村崎 恭子 北海道大学, 言語文化部, 教授 (10014515)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
尾崎 喜光 国立国語研究所, 言語行動部, 研究員 (10204190)
中畠 孝幸 三重大学, 人文学部, 講師 (00217811)
菅 泰雄 旭川工業高等専門学校, 助教授 (30154438)
切替 英雄 鳥取大学, 教養部, 助教授 (20205040)
堀川 智也 北海道大学, 言語文化部, 講師 (30229231)
|
Keywords | アイヌ語話者 / 二重言語話者 / 音声言語 / 言語接触 / アイヌ語訛り |
Research Abstract |
(1)収録調査 現存するアイヌ出身の方々21名を対象に、平成1、2度にはこのうち14名の方々について収録調査を行った。残念なことにこの間お二人の方々が亡くなられた。平成3年度には、さらに残りの7名について調査を行う予定である。これらの方々の中には、平成1、2年度の調査の過程で新たに発見されたインフォ-マントの方々もかなりある。しかし、必ずしもすぐ訪れて協力して貰えるわけではなく、アイヌ語話者の調査には難しさがつきまとう。無理にお願いはせず、可能な限り調査した。調査は平成3年度で終了するが、アイヌ語音声も可能な限り収録する予定である。 (2)新しい資料の入手 村崎恭子は文部省科学研究費「国際学術研究」(サハリンにおける少数民族の言語に関する調査研究ーアイヌ語、ニブフ語、ウイルタ語ー)で、1990年7月から約1ヵ月サハリンへ調査に行ったが、その際、南サハリンの少数民族の中には、それぞれの民族語と日本語とロシア語との三重言語話者の人々が多かった。これは、本研究課題「アイヌ語日本語二重言語話者の音声の収集と研究」をさらに発展させることが出来る可能性を示している。わずかであるが、収録資料があるし、来年度の調査で新たに収録することによって、本研究の枠組みで研究性か発表を行いたい。 (3)資料のまとめ方 これまでの調査によって、アイヌ語者の日本語音声の特徴が大体明らかになってきた。これらの特徴に従って、各方言話者の音声サンプルをまとめる。
|
Research Products
(8 results)
-
[Publications] 小野 米一: "アイヌ語話者の日本語音声と北海道方言" 「日本語音声」研究報告3、. 3. 75-78 (1990)
-
[Publications] 小野 米一: "アイヌ語話者の日本語音声と北海道方言" 北海道方言研究会会報31、. 31. 6-12 (1990)
-
[Publications] 菅 泰雄: "アイヌ古老の日本語音声の特徴と語彙" 「日本語音声」研究報告3、. 3. 79-83 (1990)
-
[Publications] 菅 泰雄: "アイヌ古老の日本語音声の特徴と語彙" 北海道方言研究会会報32. 32. 9-19 (1990)
-
[Publications] 村崎 恭子: "浅井タケさんの日本語音声" 「日本語音声」研究報告4. 80-82
-
[Publications] 村崎 恭子: "カラフトアイヌ語話者島村トキさんの日本語音声" 「日本語音声」研究報告4. 83
-
[Publications] 村崎 恭子: "カラフトアイヌ語の語彙ー植物名、魚介類名ー" 北海道大学言語文化部紀要19. 19. 1-25 (1991)
-
[Publications] ロバ-ト・アウステルリッツ著 村崎恭子編: "中村千代さんが語るギリヤ-クの昔話" 北海道出版企画センタ-, 300 (1991)