1990 Fiscal Year Annual Research Report
POMCVD及び固相法による新超伝導体の合成と評価
Project/Area Number |
02227213
|
Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
小林 健吉郎 愛媛大学, 工学部, 助教授 (20153603)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松嶋 茂憲 愛媛大学, 工学部, 助手 (80229476)
|
Keywords | Vの層状化合物 / CaーSrーCuーO / プロトンド-ピング / 銅系以外の超伝導体 |
Research Abstract |
銅以外の超伝導体を探索するためVに注目し,ペロブスカイト構造を有する物質の合成を試みた。Cu系と同様に層状プロブスカイト構造を有するモデルとしてBiーSrーVーO及びBiーCaーVーO系を選んだ。600℃5%の水素雰囲気で反応を進めたところ層状の化合物が合成されたものの,六方晶系の結晶構造を持っていた。この物質の電気抵抗は極めて高く,Vの価数が4以上であると考えられた。Vの価数を下げる為750℃,5%水素雰囲気中で環元処理を行なったところ,Bi金属の生成が認められた。このため低い電気抵抗を持つ層状のペロブスカイト物質はBiーSr(Ca)ーV系では実現できなかった。層状プロブスカイト化合物の構成要素としてイオン半径の大きいアルカリ金属が挙げられる。実質三重ペロブスカイト化合物,K_2La_2Ti_3D_<10>が報告されている。そこでKーNdーVーO系で層状ペロブスカイト物質の合成を試みたところ,希望の物質は得られず単純なNd_<1ーx>K〓VO_3の物質が合成された。この物質の電気抵抗を測定したところ,100Kで急激な抵抗の増大が現れれ、これは何らかの相転移に依るもので解釈された。この物質は残念ながら10Kまで超伝導性は出現しなかった。 Cu系での新しい超伝導体の探索としてCa_<1ーx>Sr_xCuO_2を検討した。この物質は無限個の4配位CuO_2を有しており,このため電子ド-ピングを行えるならばn型の超伝導体としての可能性が生まれる。しかしながら,CaとYの置換によっては物質が構造変化を起こし,有効なド-パントが見い出されていなかった。我々はプロトンド-ピングを行い,Cuの個数の変化を誘起できるか否かを検討した。赤外吸収スペクトルからは,プロトンド-プするとCuーD面内の振動が消失し,これはキャリヤ-の発生によると解釈された.則ち,プロトンド-プは有効な電子ド-プの手法として用いることができた。しかし超伝導性は認められなかった。
|
-
[Publications] 小林 健吉郎: "Formation and Characterization of BiーSrーCaーCuーO films prepared by plasma assisted organometallic Chemical vapor deposition." Journal of Materials Science Letters. 9. 945-947 (1990)
-
[Publications] 小林 健吉郎: "An oxygen sensitive ZnOーSiO_2ーAu derice using photodesorption of oxygen" Journal of Materials Science. 25. 2958-2962 (1990)
-
[Publications] 小林 健吉郎: "Appearnce of Surface States at the TiO_2/H_2O inferface after deposition of Fe atoms on the TiO_2 surface." Chemical physics Letters. 174. 157-161 (1990)
-
[Publications] 小林 健吉郎: "An oxygen sensitive ZnOーSiO_2ーAu derice under uv irradiation." Denki Kagaku. 58. 1220-1222 (1990)
-
[Publications] 小林 健吉郎: "Sturucture and Cu valence of hydrogenーdoped Nd_2CuDxHy" Journal of Materials Science Letters. 10. (1991)