1990 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
02228114
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
久保田 雅久 東海大学, 海洋学部, 助教授 (90147124)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩坂 直人 東京商船大学, 商船学科, 助教授 (60211760)
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Keywords | 潜熱 / 顕熱 / 北太平洋 / 気候変動 / 推定誤差 / 海面フラックス / バルク公式 / エルニ-ニョ |
Research Abstract |
海面フラックス推定値の誤差評価を行った。評価の対象は、北太平洋における5^゚×5^゚格子で平均した気候学月平均値の潜熱と顕熱フラックスである。ここで問題としている誤差をもたらす要因は大別してふたつに分けられる。ひとつは、個々の海上気象観測値から推定した個々のフラックスの推定値の誤差であり、もうひとつは個々のフラックスの値から求める時間・空間平均値の誤差である。ここでは、B/anc(1987)の結果を用いて個々のフラックスの推定誤差を評価した。また、時空間平均値を求める際の誤差、すなわち標本化誤差についてはHanawa(1987)の方法を用いた。潜熱フラックスに関しては、北緯20度以南の熱帯域は西部を除き24w/m^2以上の誤差を示した。それ以外の海域では、1月で10〜20w/m^2程度、7月では10w/m^2以下という結果が得られた。顕熱フラックスについては、1月の場合、日本海、オホ-ツク海など西岸域で10w/m^2以上、また低緯度でもやや大きな値を示した。7月の場合には、低緯度で4w/m^2以上の値を示した。一方、1978〜1986年の期間に対して、バルク公式を用い潜熱と顕熱フラックスを計算した。この計算には、2^゚×2^゚格子で平均した値を利用した。その結果、日本東方海域では1979〜1980年、1982〜1983年にかけての冬季の潜熱フラックスは平年にくらべて非常に小さく、逆に1980〜1981年、1983〜1984年にかけての冬季の潜熱フラックスは平年にくらべて非常に大きかった事がわかった。また、顕熱フラックスに関しても、ほぼ同様な特徴がみられた。しかし、日本海に対しては、このような特徴がみられなかった。
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