1990 Fiscal Year Annual Research Report
大気・地形効果補正による山岳地帯の衛星画像デ-タからの林相情報の抽出手法
Project/Area Number |
02228222
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Research Institution | Kanazawa Institute of Technology |
Principal Investigator |
川田 剛之 金沢工業大学, 工学部, 教授 (70104768)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上野 季夫 金沢工業大学, 工学部, 名誉教授 (20064412)
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Keywords | 大気効果 / 地形効果 / 山岳地帯 / 衛星画像 / モントカルロ法 / シミュレ-ション / リモ-トセンシング / 林相 |
Research Abstract |
人工衛星から観測される地表面の画像には大気による散乱効果が含まれており、さらに山岳地帯では地形起状による地形効果が含まれている。従って山地植性の解析を衛星デ-タを使って行なう為には、これらの効果を補正する必要がある。今年度おこなった主な研究項目は(1)ランドサット衛星のMSSデ-タやTMデ-タにミネラルト反射モデルに基づく解析的近似補正法を適用し、広葉樹林帯のミネラルト係数を推定する事、(2)三次元のモンテカルロ法により山岳地帯における光の散乱・反射過程のシミュレ-ション技術を開発する事である。 今年度の研究について得られた主な結果をまとめると次の通りである。 1.衛星により山岳画像デ-タに含まれる大気・地形効果を近似手法により除去し、ブナ林の平均反射率は0.5〜0.6(波長帯:0.8〜1.1μm),ミネラルト係数は0.6である事を得、またこの値に基づく画像分類の結果も妥当なものであった。 2.三次元モンテカルロ手法のプログラムを開発し、ランベルト反射とミネラルト反射の2つの反射モデルでの谷間地形での光の散乱反射のシミュレ-ションを実施し、タ-ゲット地点へ入射する光のうち、周囲地形による反射光成分が約10%程ある事を示した。 3.異なる植性帯を画像内に含むデ-タを用いて樹種毎の植性情報の違いを統計的に関連付ける課題が今後の問題として残されている。
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[Publications] 川山,大谷,日下: "山岳衛星画像デ-タに対する解析的大気地形効果補正法" 計測自動制御学会論文集. 27. (1991)
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[Publications] Y.Kawata,A.Ohtani,T.Kusaka and S.Ueno: "Classification Accuracy for the MOSー1 MESSR Data Before and Affer the Atmospheric Correction" IEEE Transaction on Geoscience and Remote Sensing. 28. 755-760 (1990)
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[Publications] 川田,上野: "大気・地形効果補正による山岳地帯の衛星画像デ-タからの林相情報の抽出手法" 文部省科研費重点領域研究「衛星による地球環境の解明」平成2年度第2回シンポ報告集. 341-346 (1991)
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[Publications] 川田,畠山,上野: "モンテカルロ法による山岳衛星画像のシミュレ-ション" 計測自動制御学会 第16回リモ-トセンシングシンポジウム資料. 91-94 (1990)
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[Publications] 大谷,川田: "山岳画像デ-タに対する地表面反射率の推定法" 日本リモ-トセンシング学会 第10回学術講演会論文集. 199-202 (1990)
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[Publications] 川田,畠山,上野: "山岳地形における光の伝達過程のシミュレ-ション" 日本写真測量学会 平成2年秋季学術講演会論文集. 187-190 (1990)
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[Publications] 高木 幹雄,下田 陽久(監修) 川田(分担執筆、第10章担当): "画像解析ハンドブック" 東大出版会,