1990 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
02240104
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
三木 直正 大阪大学, 医学部, 教授 (40094445)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 長三郎 金沢大学, 医学部, 教授 (50008231)
高橋 國太郎 東京大学, 医学部, 教授 (10010034)
祖父江 憲治 大阪大学, 医学部, 教授 (20112047)
小暮 久也 東北大学, 医学部, 教授 (20133936)
内田 洋子 東京都老人総合研究所, 臨床病理, 研究員 (60133633)
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Keywords | 神経細胞死 / 神経栄養因子 / 海馬 / 成長阻害因子 / 神経突起伸展 / 神経成長因子 / 虚血性神経細胞死 |
Research Abstract |
1.神経細胞の生存や神経伸展に関与する諸因子の研究: 古川らは虚血後の海馬CA1では細胞死が見られたがNGF量は変化しなかったが、逆に細胞死が見られないCA3でNGFが減少していること、メチルカテコ-ル投与で虚血後の海馬での細胞死が予防できることを示した。内田らはアルツハイマ-病で欠損している成長阻害因子(GIF)を見いだし、これを精製し、メタロチオネインと70%ホモロジ-がある蛋白質であることを明らかにした。抗体による免疫組織化学で、GIFがアストロサイトに発現していることを示した。三木らは突起伸展因子受容体(NOF)の精製を行い、加齢により神経突起が再生しなくなるのは、NOF受容体が加齢により減少・消失することによると報告した。福田らは神経突起伸展を引き起こす新しいプラスチック基礎を見いだした。祖父江らはカルスペクチンやαーアクチニンが発達過程で、シナプス構築に関与していることを示した。辻らはシアリルコレステロ-ルの核内への移行が突起伸展作用と関係していることを示した。 2.傷害に対して感受性の高い神経細胞の研究 岩坪らはCaM kinase II抗体を用いてア脳を解析し、アルツハイマ-神経原繊維変化のタウ蛋白のリン酸化にこのキナ-ゼが関与していることを明らかにした。高橋らはセリンプロテア-ゼが神経細胞分化誘導物質であることを明かにした。小暮らはチロシンキナ-ゼ阻害剤が低濃度で培養海馬神経細胞の障害を引き起こすことより、チロシンキナ-ゼが細胞の生存に重要な働きをしている可能性を示した。山本らは海馬における長期増強効果が前シナプスからの伝達物質の放出増加であることを素量解析法で示した。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] Taniura.H.: "Purification and characterization of a receptor for neurite outgrowth factor (NOF) ーPossible involvement of NOFー receptor in the axonal outrowth from developing retinasー" J.Cell Biol.112. 313-322 (1991)
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[Publications] Uchida,Y: "The growth inhibitory factor that is deficient in Alzheimer's disease brain is a metallothioneinーlike protein.Science." Neuron. (1991)
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[Publications] Tanaka,T.: "Ca^<2+>ーDependent of the spectrin/actin interaction by calmodulin and protein 4.1." J.Biol.Chem.266. 1134-1140 (1991)
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[Publications] Okado,T.: "Induced neural type differentiation in the cleavageーarrested blastomere isolated from early ascidian embryos." J.Physiol.427. 603-623 (1990)
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[Publications] Onodera,H.: "Postーischemic synaptic plasticity in the rat hippocampus after longーterm survival:Histochemical and autoradiographic study." Neurosci.38. 125-136 (1990)
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[Publications] Higashima,M.: "Applicability of pascal distribution to quanted analysis for nonーstationary release of neuroーtransmitter." Neurosci.Lett.115. 231-236 (1990)
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[Publications] 朝長 正徳・宮武 正編: "アルツハイマ-病の原因を探る" 重点研究「脳の老化機構に関する分子細胞生物学的研究」研究事務局, 116 (1990)