1990 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
02243103
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Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
久保 幸夫 お茶の水女子大学, 文教育学部, 助教授 (40107694)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩崎 一孝 北海道大学, 文学部, 助教授 (90176537)
両角 光男 熊本大学, 工学部, 助教授 (50040449)
鈴木 厚志 立正大学, 文学部, 助手 (60187705)
山村 悦夫 北海道大学, 環境科学研究科, 教授 (00001230)
宇都宮 陽二朗 国立環境研究所, 水土壌圏環境部, 主任研究員 (60101052)
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Keywords | 地理情報システム / 時空間分析 / 環境変化 / 多次元情報 |
Research Abstract |
環境変化は、自然現象、人文現象、社会現象に幅広くまたがり、複租である。しかも、時間一空間にまたがった現象である。環境変化を把握し、分析するためには、デ-タ収集、デ-タベ-ス、分析、プレゼンテ-ションの各部分と統合して利用でき、かつ、多くの研究者が利用できる研究環境の確立が要求される。 地理情報システムは、このような要求を満たすシステムとして、IGBPHDGECなど、国際的な環境に関する共同研究において「研究プラットフォ-ム」として採用されることになっているが、問題点が少なくない。 特に、地理情報として従来、用いられてきた地図や統計が、その発達期の技術、社会に対応したものであったため、(1)2次元的な情報が中心であり、時間や高さの情報に乏しい、(2)誤差、精度に関して、充分な吟味がされてこない、(3)デ-タ交換などに関して充分な注意が払われていない、などの問題があった。 本研究では、これらの問題に対応するため、(1)3次元、4次元の地理情報システムの開発、(2)デ-タ取得の方法と精度に関する研究、(3)既存の地図、統計に関してその改良と新しいリクワイヤメントに関する調査(4)デ-タ交換方法の研究、(5)マルチメディアなど、新しいタイプの地理情報システムに関する研究開発、(6)リモ-トセンシングと地理情報システムの統合に関する研究、などを行なった。 本年度は初年度であるため、地理情報システムの設置、整備に重点がおかれたが、年度内にはシステムの稼動がスタ-トし、当初計画した研究を行うことができた。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] Sachio Kubo: "Moltimedia GIS on PC" Proc.Intl Symposium on Spatal Data Haudling. 4. (1990)
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[Publications] 宇都宮 陽二朗: "環境情報システム構築上の諸問題" 統計 1990 4月号. 41. 35-44 (1990)
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[Publications] 磯田 節子,両角 光男他: "ランドマ-クの眺望モデルを用いた建築物の複合影響度評価手法" 都市計画論文集. 25. 643-648 (1990)
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[Publications] 静野 潤一,加賀屋 誠一 山村 悦夫: "ファジィニュ-ラルネットワ-クを用いた都市環境診断法の研究" 土木学会北海道支部論文報告集. 47. 707-712 (1990)
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[Publications] 岩崎 一孝: "北海道の強風地域" 北海学園大学学園論集. 66. 23-33 (1990)
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[Publications] 久保 幸夫: "メッシュデ-タの過去と未来" 統計. 41. 11-18 (1990)
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[Publications] D.Rhind,D Mcguire,S.Kubo: "Manval of GIS" Longman Press, 2000 (1991)